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下向

げこう
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
1
標準
going from the capital to the provinces
文例 · 用例
)「御大事になさい……」 まるで遠くへ行く人への別辞だ、――S子はさういふなり下向いた。
中原中也 分らないもの 青空文庫
近頃はまた瓦斯を下向きに噴き出して、普通電灯のように下方を照らすヤコブ灯というのが出来た。
寺田寅彦 ランプのいろいろ 青空文庫
顕著に高い音をもって突如として始まって、下向的進行によって次第に低い音に推移するような楽節が、幾つか繰返された場合は多く「いき」である。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
ニ」と四節に分かれて、各節は急突に高い音から始まり、下向的進行をしている。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
そうしてこの場合に、かような楽曲が「いき」の表現であり得る可能性は、一方に各節の起首の高音が先行の低音に対して顕著な色っぽい二元性を示していることと、他方に各節とも下向的進行によって漸消状態のさびしさをもっていることとに懸っている。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
また起首の示す二元性と、全節の下向的進行との関係は、あたかも「いき」な模様における、縞柄と、くすんだ色彩との関係のごときものである。
九鬼周造 「いき」の構造 青空文庫
それから二三日たって気がついて見ると、一つは紙ひもがほどけかかってつぼみの軸は下方の鉛直な茎に対して四五十度ぐらいの角度に開いて斜めに下向いたままで咲いていた。
寺田寅彦 藤棚の陰から 青空文庫
「私、飲めないもの」 酌をしながら、美しい眼が下向きに、滴り落ちる酒にそそがれて、上瞼の長い睫毛のやや上反りになったのが、黒い瞳のほほ笑みを隠した。
有島武郎 星座 青空文庫
作例 · 標準
平安時代、貴族が地方の国司として任命され、家族を連れて下向した。
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幕府からの使者が、重要事項を伝えるために京都から鎌倉へと下向した。
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彼は研究のために、中央を離れて地方の古い集落へと下向することを決めた。
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2
標準
returning after praying at a temple or shrine
作例 · 標準
家族の無病息災を祈り終え、清々しい気持ちで神社から下向した。
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参拝客たちは、お守りを手にして満足げな表情で寺院を後にし、下向していった。
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日が暮れる前に、山の上の社から下向しなければならない。
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3
標準
coming down from a high place to a low place
作例 · 標準
登山客たちは、天候が悪化する前に急いで山頂から下向し始めた。
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雲海を眺めた後、ロープウェイを使わずに徒歩で麓まで下向した。
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展望台から下向する途中、野生のカモシカに遭遇して驚いた。
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