上方
かみがた
名詞頻度ランク #12674 · 青空 1664 例
標準
Kyoto and vicinity (esp. during Edo period)
文例 · 用例
上層の風は西から東へ流れているらしく、それが地形の影響を受けて上方に吹きあがる所には雲ができてそこに固定しへばりついているらしかった。
— 寺田寅彦 『春六題』 青空文庫
浦島はやがて遙か右上方に幽かな、一握りの灰を撒いたくらゐの汚點を認めて、「あれは何だ。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
さうして、さつきから見ると、百尋くらゐみんな一緒に上方に浮きました。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
」 眼を擧げて見ると、はるか上方に、魚の天蓋がのどかに浮び漂つてゐるのが、青く霞んで見える。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
私はそれよりも宗長という連歌師が東国の広漠たる自然の中に下ってもなお廃残の京都の文化を忘れ兼ね、やっとこの上方の自然に似た二つの小峰を見つけ出してその蔭に小さな蝸牛のような生活を営んだことを考えてみた。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
式亭三馬の『浮世風呂』第二編巻之上で、染色に関して、江戸の女と上方の女との間に次の問答がある。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
江戸女「薄紫といふやうなあんばいで意気だねえ」上方女「いつかう粋ぢや。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
染色の問答に続いて、三馬はこの二人の女に江戸語と上方語との巧みな使い別けをさせている。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
作例 · 標準
江戸で評判の役者が、さらなる修行のために上方へ登った。
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上方から届いた酒は「下り酒」と呼ばれ、江戸の町人に珍重された。
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「上方の方は商売の仕方が粋だねえ」
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義太夫節は上方の文化圏で独自の発展を遂げた。
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