荒ぶ
すさぶ
動詞-五段-バ行動詞-自動詞頻度ランク #5583 · 青空 109 例
標準
to grow wild
文例 · 用例
寝ちゃあいかん、軒下で」 おりからひとしきり荒ぶ風は冷を極めて、手足も露わなる婦人の膚を裂きて寸断せんとせり。
— 泉鏡花 『夜行巡査』 青空文庫
烈風、衣服はおろか、骨も千切れよ、と私たち二人の身のまわりを吹き荒ぶ思い、見ゆるは、おたがいの青いマスク、ほかは万丈の黄塵に呑まれて一物もなし。
— ――(生れて、すみません。) 『二十世紀旗手』 青空文庫
霜に、雪に、長く鎖された上に、風の荒ぶる野に開く所為であろう、花弁が皆堅い。
— 泉鏡花 『七宝の柱』 青空文庫
沙漠の嵐吹き荒ぶ北は蒙古、滿洲里亞、見よ、長城の嶮にして八達嶺は雲|鎭む。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
戸叩く音は後も撓まず響きたりしが、直行の裏口より出でて窺ひける時は、風|吹荒ぶ門の梅の飛雪の如く乱点して、燈火の微に照す処その影は見えざるなりき。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
勝平は吹き荒ぶ暴風雨の音に、耳を傾けながら、チビリ/\と盃を重ねていた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
深谷夫人は頭が痛むと云うので主館に居止り、東屋氏と私と黒塚、洋吉の両氏、そして署長を加えた五人は、強い疾風の吹き荒ぶ中庭を横切って、別館の船室――キャプテン深谷の秘密室へ走り込んだ。
— 大阪圭吉 『死の快走船』 青空文庫
勝平は吹き荒ぶ暴風雨の音に、耳を傾けながら、チビリ/\と盃を重ねてゐた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
作例 · 標準
手入れを怠った庭は、いつの間にか雑草が荒ぶるままになっていた。
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山道を進むにつれ、周囲の景色はますます荒ぶ、人の気配が消えていった。
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かつて栄えた村も、今では廃屋が立ち並び、自然が荒ぶる寂しい場所となった。
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標準
to become rough (of art, craft, etc.)
作例 · 標準
彼の作品は、精神的な苦悩を反映してか、以前よりも筆致が荒ぶってきた。
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職人の技が荒ぶことは許されないが、時には力強さが求められることもある。
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繊細だった彼の彫刻スタイルが、最近は野性味あふれる荒ぶるものへと変化した。
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標準
to intensify (of wind, rain, etc.)
作例 · 標準
台風が近づくにつれ、外では風雨が激しく荒ぶ音が聞こえてくる。
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厳冬の北海道では、地吹雪が荒ぶため、視界がゼロになることも珍しくない。
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嵐が荒ぶ海で、漁師たちは必死に船を操り、港への帰還を目指した。
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標準
to do as one pleases
作例 · 標準
彼は周囲の助言も聞かず、自分の感情が荒ぶるままに行動して失敗した。
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幼い子供が気の向くままに荒ぶる姿は、時に微笑ましくもあり、時に手を焼く。
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権力を手に入れた彼は、法をも無視して荒ぶる振る舞いを繰り返した。
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