幽寂
ゆうじゃく
形容動詞名詞
標準
quiet
文例 · 用例
掃き浄めた朝の座敷で幽寂閑雅な気分に浸る。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
このあたりは河水東西に流れて両岸の地もまた幽寂空疎なれば、三秋月を賞するのところとして最も可なり。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
もしそれ時雨の音に至ってはこれほど幽寂のものはない。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
これ実に自然の幽寂なる私語である。
— 國木田独歩 『空知川の岸辺』 青空文庫
しかし自分はこの音が嗜きなので、林の奥に座して、ちょこなんとしていると、この音がここでもかしこでもする、ちょうど何かがささやくようである、そして自然の幽寂がひとしお心にしみわたる!
— 国木田独歩 『小春』 青空文庫
幽寂に造られたる平庭を前に、縁の雨戸は長く続きて、家内は全く寝鎮まりたる気勢なり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
こうなると、閑静を通り越して少し幽寂を感じるくらいだよ。
— 岡本綺堂 『河鹿』 青空文庫
良寛堂の敷地には亭々たる赤松の五、六がちょうどその前廂の斜に位置して、そのあたりと、日光と影と、白砂と落松葉と、幽寂ないい風致を保っていた。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
作例 · 標準
古刹に漂う幽寂とした雰囲気は、心を落ち着かせる。
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都会の喧騒を離れ、幽寂な山奥で静かに過ごしたい。
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その庭園は、人工的な装飾を排した幽寂な美しさを持っている。
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