奇禍
きか
名詞頻度ランク #10291 · 青空 117 例
標準
unforeseen misfortune
文例 · 用例
丁度普通の蒸」に二重傍線]群島の一つ橄欖島の附近までは到達する事は出來ませうが、橄欖島へ達した所で何にもならない、却て其處で、全然進退の自由を失つたら夫こそ大變、自ら進んで奇禍を招くやうなものです。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
望月は弓子が掏摸をしているという話を、たまたま隣の部屋できいたことを奇禍として脅迫的に弓子を誘惑しようとした。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
それを一種の不運とか奇禍とか言ってしまえばそれ迄であるが、マラリアに罹かったとか、蕃人に狙撃されたとか、水牛に襲われたとかいうのではなくして、彼が毒蛇のために生命を奪われたということが、何かの因縁であるように私の魂をおびやかした。
— 岡本綺堂 『深見夫人の死』 青空文庫
敵は益々眼の前に肉迫して来ましたので、実松氏は恐怖の余り夢中になって逃げ出した……そうしてお話しのような奇禍に遭われたのではなかったかと考えられるのです」「ハハア……」 と健策はいよいよ不安らしくグッと唾液を嚥み込んだ。
— 夢野久作 『復讐』 青空文庫
遊佐は実にこの人にあらず、又この覚悟とても有らざるを、奇禍に罹れる哉と、彼は人の為ながら常にこの憂を解く能はざりき。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
彼等の惨死を辱むるなかれ、適ま奇禍を免れ得ざりしのみ。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
これも御多分に洩れないズボラであって、一度は金のために奇禍を買ったので、その後を潔くする意味で雪後と改称したが、一生借金の苦労に追われて終に名を成す遑がない中に、夫妻相続いて急性の肺患に犯され、一と月経たぬ間に夫婦とも鬼籍に入った極めて不幸な作者であった。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
大杉にはこういう児供げた見得を切って空言を吐く癖があったので、この見得を切るのが大杉を花やかな役者にもしたが、同時に奇禍を買う原因の一つともなった。
— 内田魯庵 『最後の大杉』 青空文庫
作例 · 標準
順風満帆な生活を送っていた彼を、不慮の奇禍が襲った。
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予期せぬ奇禍により、代々受け継いできた家宝を失ってしまった。
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「あんな立派な人が、まさか旅先でこんな奇禍に見舞われるなんて……」
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奇禍を避けるため、古くから伝わるお守りを肌身離さず持っている。
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