奇貨
きか
名詞頻度ランク #10291 · 青空 43 例
標準
curiosity
文例 · 用例
そこで、丹造は直営店の乾某がかつて呼吸器を痛めた経験があるを奇貨とし、主恩で縛りあげて、無理矢理に出鱈目の感謝状と写真を徴発した。
— 織田作之助 『勧善懲悪』 青空文庫
飾り、漁類問屋をやっている中に、日露戦争にぶっつかり、奇貨おくべしというので大倉喜八郎の牛缶に傚って、軍需品としての魚の缶詰製造を思い立ったが、慣れない商売の悲しさ、缶の製造業者に資本を喰われて、忽ち大失敗の大失脚。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
朝廷の名器、居きて奇貨をなし、肥瘠を量欠して、価の重軽をなす。
— 田中貢太郎 『続黄梁』 青空文庫
少女の貧しきを侮り、その目しひたるを奇貨として、我は我が未だ嘗て敢てせざりしところのものを敢てしたり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
それは道士等が王室の李姓であるのを奇貨として、老子を先祖だと言い做し、老君に仕うること宗廟に仕うるが如くならしめたためである。
— 森鴎外 『魚玄機』 青空文庫
そこで奇貨|措くべしとなして、玄機を脅して金を獲ようとしたが、玄機は笑って顧みなかった。
— 森鴎外 『魚玄機』 青空文庫
審美的華文を作るものは、その作るところに詩趣あるやうにおもはるゝを奇貨として人を欺き、欺かれたる人はその文致の非凡なるを稱するに至る。
— 森鴎外 『柵草紙の山房論文』 青空文庫
北狄の君主は何時もこの他鉢可汗の心持をその儘、支那人の妥協癖を奇貨とし、之を威嚇して榮華を貪つて居る。
— 桑原隲蔵 『支那人の妥協性と猜疑心』 青空文庫
作例 · 標準
骨董品店の隅で見つけたその奇妙な置物は、好事家にとってはたまらない奇貨といえた。
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「ほう、これは珍しい。南蛮から届いたばかりの奇貨ですな」と商人は目を輝かせた。
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探検隊が奥地から持ち帰った奇貨の数々は、博物館の特別展示室を埋め尽くした。
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標準
rare opportunity which could be beneficial
作例 · 標準
「ライバル社の不祥事は、我々にとってはまさに奇貨居くべしだ。シェアを奪う絶好の機だよ」
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政界の混乱を奇貨として、一気に新党結成の動きを加速させた。
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幼少期に預けられた家が学者の家系だったことを奇貨として、彼は膨大な知識を吸収していった。
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