花鳥
かちょう
名詞
標準
flowers and birds
文例 · 用例
尤もある画を見ると色彩については線法や構図に対するほどの苦心はしていないかと思われるのもないではないが、しかし簡単な花鳥の小品などを見ても一見何らの奇もないような配色の中に到底在来の南画家の考え及ばないと思われる創見的な点を発見する事が出来る。
— 寺田寅彦 『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』 青空文庫
しかしそれと同じような絵で、もっと好いのを前にどこか他所で見たような気がし出して来ると、私の眼は自然にその隣りの小型の美人画や花鳥画に移って行ったりする。
— 寺田寅彦 『帝展を見ざるの記』 青空文庫
或はまた純東洋風の文人として、花鳥風月の趣味に遊ぶ、悟りすました人物のやうにも印象させる。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に就いて』 青空文庫
床の間に山水花鳥の掛け物をかけるのもまたそのバリアチオンと考えられなくもない。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
こういうふうな立場から見れば「花鳥諷詠」とか「実相観入」とか「写生」とか「真実」とかいうようないろいろなモットーも皆一つのことのいろいろな面を言い現わす言葉のように思われて来るのである。
— 寺田寅彦 『俳句の精神』 青空文庫
しかし俳句が短歌とちがうと思われる点は、上にも述べたように花鳥風月と合体した作者自身をもう一段高い地位に立った第二の自分が客観し認識しているようなところがある。
— 寺田寅彦 『俳句の精神』 青空文庫
巻物に描かれた雲や波や風景や花鳥は、その背景となり、モンタージュとなり、雰囲気となり、そうしてきたるべき次の場面への予感を醸成する。
— 寺田寅彦 『映画時代』 青空文庫
百貫目の利銀には今すこしは思ふまゝなるべきところを、いかな/\然はせずして心を心にいましめ、なまなかの遊びを思はず、只花鳥に物好をあらためて、宗因の孫西山昌札の門弟となり、連歌を仕習ふ。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
作例 · 標準
彼は花鳥風月を愛でる風流な人だ。
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屏風には、見事な花鳥の絵が描かれていた。
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その庭は四季折々の花鳥が訪れ、いつも賑やかだ。
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