鉄線
てっせん
名詞
標準
iron (steel) wire
文例 · 用例
浅夜に瀟洒な鉄線を組み立てている清洲橋を渡って、人形町の可愛らしい灯の中で青苦い香気のある冷し白玉を喰べ、東京でも東寄りの下町の小さい踊り場を一つ二つ廻って、貝原はあっさり小初の相手をして踊る。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
綸は鉄線の如くになった。
— 幸田露伴 『蘆声』 青空文庫
鉄線蓮 てつせんは、詩にも歌にも遺れられて、物のもやうにのみ用ゐらるゝものなるが、詩歌に採らるべきおもむき無きものにはあらじ。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
もう一つの先見の明は、欧洲大戦が起って、銅、鉄、真鍮などの金属類の相場が鰻上りするのを予想して、廃球買いのため出入していた電灯会社に頼んで古銅鉄線、不用レールや不用発電所機械類などを払下げてもらったことだ。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
鉄線一貫目三十銭以上に売るべからざるを一円四十銭に売ったその他いろ/\。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
片口は無いと見えて山形に五の字の描かれた一升徳利は火鉢の横に侍坐せしめられ、駕籠屋の腕と云っては時代|違いの見立となれど、文身の様に雲竜などの模様がつぶつぶで記された型絵の燗徳利は女の左の手に、いずれ内部は磁器ぐすりのかかっていようという薄鍋が脆げな鉄線耳を右の手につままれて出で来る。
— 幸田露伴 『貧乏』 青空文庫
白い桔梗と、水紅色の常夏、と思ったのが、その二色の、花の鉄線かずらを刺繍した、銀座むきの至極当世な持もので、花はきりりとしているが、葉も蔓も弱々しく、中のものも角ばらず、なよなよと、木魚の下すべりに、優しい女の、帯の端を引伏せられたように見えるのであった。
— 泉鏡花 『燈明之巻』 青空文庫
(大正十三年六月、渋柿) * 三、四年前に、近所の花屋で、小さな鉄線かずらを買って来て、隣家との境の石垣の根に植えておいた。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
作例 · 標準
庭の周囲に、防犯のために鉄線を張った。
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壊れたフェンスを鉄線で応急処置した。
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彼は鉄線を器用に曲げて、動物の形を作った。
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標準
Chinese clematis
作例 · 標準
庭のアーチには、美しい紫色の鉄線の花が咲いていた。
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鉄線は、つる性植物なので支柱が必要です。
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毎年春になると、母は鉄線の手入れを楽しみにしている。
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