詩眼
しがん
名詞
標準
poetic appreciation
文例 · 用例
後の俳句は徳川時代の俳人芭蕉の詩眼に映じた奈良の面影であります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
当時の詩人に於ては、高啓を重んじ、交情また親しきものありしは、|奉答高季迪、|寄高編脩、|賀高啓生子、|訪高啓鍾山寓舎辱詩見貽、|雪夜読高啓詩等の詩に徴して知るべく、此老の詩眼暗からざるを見る。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
然れどもウオーヅオルス、バイロン輩の時に至りては是を為さず、時代既に異なれば至粋も亦た異なれり、同じく理想を旨とするものにして其詩眼の及ぶところ、其詩骨の成るところ、各自趣向を異にす。
— 北村透谷 『徳川氏時代の平民的理想』 青空文庫
今日、君に向つてこの死んだ歴史を語る――然し、少しく形骸を言ふならば、君は直に詩眼を以て、その血肉を悟得して呉れることを、僕は信じて居る。
— 木下尚江 『政治の破産者・田中正造』 青空文庫
しからずして若し我れ理想派たり、我れ写真派たりと曰はゞ即ち自ら其活溌たる詩眼を蔽ふに一種の色眼鏡を以てする者にあらずして何ぞや。
— 山路愛山 『詩人論』 青空文庫
少くとも、『古事記』の伝承者の詩眼には、此歴史上の大事件は、歴史上の大事件とは映ぜざりしが如し。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
少くとも、神話時代の詩眼に映ぜしヘラクレスの事業は、凡てその罪過の結果なり。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
而も神話は、その歴史的原因の如何を問うこと無く、極めて単純に、其詩眼に映ぜし所に従って、之が説明を与えたり。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
作例 · 標準
その詩人の作品は、独特の詩眼を持って世界を表現している。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
優れた詩人には、凡人には見えないものを捉える詩眼が備わっている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼の評論は、鋭い詩眼で文学作品の本質を浮き彫りにした。
幻辭AI · gemini-2.5-flash