誓詞
せいし
名詞
標準
vow
文例 · 用例
さるは、かの地に留学の日、陸軍中佐なる人の娘と相愛して、末の契も堅く、月下の小舟に比翼の櫂を操り、スプレイの流を指して、この水の終に涸るる日はあらんとも、我が恋の※の消ゆる時あらせじ、と互の誓詞に詐はあらざりけるを、帰りて母君に請ふことありしに、いと太う驚かれて、こは由々しき家の大事ぞや。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
去年の春の暮、そこの妓館の一遊女、美にして利口なりしも、男に惚れてはのろき女性のならはし、男の心かはれるを見て、誓詞書かせんとて、紙とりゆきたるひまに、男逃げゆきぬ。
— 大町桂月 『常磐の山水』 青空文庫
それとも或る種の誓詞であろうか。
— 海野十三 『棺桶の花嫁』 青空文庫
――新年誓詞――“こゝに昭和十五年の元旦を迎へ恭しく聖寿の万歳を寿ぎ奉り、いよ/\肇国の精神を顕揚し、強力日本を建設して新東亜建設の聖業完遂に邁進し、もつて紀元二千六百年を光輝ある年たらしめんことを堅くお誓ひ申します。
— 種田山頭火 『松山日記』 青空文庫
矢代は宿の方へ歩きながらも、いよいよ結婚を定めるとすると、一度その前に、千鶴子の朝夕の祈りの際用いるカソリックの誓詞を聞いて置きたいと思った。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
「僕は一度あなたにお訊ねしたいと思っていたのですが、毎日お祈りをされるときに、あなたらの使われる誓詞があるでしょう。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
しかし、最後に約束のカソリックの誓詞が出て来たとき、急に矢代は胸を突き跳ねられたように感じて読み下すのが恐ろしくなって来た。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
油煙で黒く煤けている部分に布を通し、呼吸をガラスにふきかけては拭くのだがその間も、曇りの消えて透明になってゆくホヤに窓際の雪が映って来ると、また彼は千鶴子の誓詞の言葉を思い出した。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
作例 · 標準
厳粛な雰囲気の中、新入社員の代表が全社員の前で誓詞を読み上げた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
結婚式において、新郎新婦が神の前で永遠の愛を誓う誓詞を交換した。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
古来より、重要な約束を交わす際には自分の指を切った血で誓詞を書くこともあった。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview