土倉
どそう
名詞
標準
money broker (Muromachi period)
文例 · 用例
その翌日直ちに土倉氏を銀水楼に訪れけるに、氏はいまだ出阪しおらざりき、妾の失望いかばかりぞや。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
世にも有難くて感涙に咽べるその日、図らざりき土倉氏より招状の来らんとは。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
そは友人板垣伯より貴嬢の志望を聞きて感服せり、不肖ながら学資を供せんとの意味を含みし書翰にてありしかば、天にも昇る心地して従弟にもこの喜びを分ち、かつは郷里の父母に遊学の許可を請わしめんとて急ぎその旨を申し送り、倉皇土倉氏の寓所に到りて、その恩恵に浴するの謝辞を陳べ、旅費として五十金を贈られぬ。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
かくて用意も全く成りつ、一向に東上の日を待つほどに郷里にては従弟よりの消息を得て、一度は大いに驚きしかど、かかる人々の厚意に依りて学資をさえ給せらるるの幸福を無視するは勿体なしとて、終に公然東上の希望を容れたるは、誠に板垣伯と土倉氏との恩恵なりかし。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
七 髪結洗濯 女史と相別れし後、妾は土倉氏の学資を受くるの資格なきことを自覚し、職業に貴賤なし、均しく皆神聖なり、身には襤褸を纏うとも心に錦の美を飾りつつ、姑らく自活の道を立て、やがて霹靂一声、世を轟かす事業を遂げて見せばやと、ある時は髪結となり、ある時は洗濯屋、またある時は仕立物屋ともなりぬ。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
総てこの町の、かうした家では、何か薄暗い土倉のやうな土間があつて、それが相当だゝつ広い領分を占めてゐるので、夏は涼しい。
— 徳田秋声 『町の踊り場』 青空文庫
又同じ時 火の事のありて古りたる衣著け一茶の住みし土倉の秋 とも作られてゐる。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
崖の上の路は間もなく下りになって狭い沢に引き込まれる、仄かな水が何か呟きながら岩間を潜り抜けて行く、土倉谷だった。
— 木暮理太郎 『黒部川奥の山旅』 青空文庫
作例 · 標準
室町時代には、土倉が金融業を営んでいた。
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土倉は高利貸しとして、庶民の生活を支える一方で苦しめることもあった。
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歴史書には、当時の土倉の活動に関する記述が残されている。
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ウィキペディア
土倉(どそう・とくら・つちくら)は、鎌倉時代および室町時代の金融業者。現在の質屋のように物品を質草として担保とし、その質草に相当する金額の金銭を高利で貸与した。
出典: 土倉 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0