不党
ふとう
名詞
標準
nonparticipation
文例 · 用例
この時に当て必要なるは所謂不偏不党の説であるが、扨その不偏不党とは口でこそ言え、口に言いながら心に偏する所があって一身の利害に引かれては迚も公平の説を立てる事が出来ない。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
二、私個人の資格ではありますが、何等私心なく、不偏不党の無人称的形式を取ること。
— 岸田國士 『新劇倶楽部創立に際して』 青空文庫
「真相」は共産党に偏しているからいけないが、不偏不党、もっぱら中正を旨とするバクロ雑誌があってくれて、大いに暴れてくれると面白いのである。
— 巷談師退場 『安吾巷談』 青空文庫
佐藤さんの弟子はたいがい先生に似ておらず、非常に雑多であるが、選者としての佐藤さんも、まことに不偏不党、目がひろい。
— 坂口安吾 『我が人生観』 青空文庫
余は夏蜜柑を食いながら、目分量で一間幅の道路を中央から等分して、その等分した線の上を、綱渡りをする気分で、不偏不党に練って行った。
— 夏目漱石 『京に着ける夕』 青空文庫
でもし万一そういう結果になるなら(今日まだそこまで行っていないとすればまだこの動きが具体的に充分展開されていないからに過ぎない)、インテリを公平な不偏不党の中間的第三階級と考える最も原始的なインテリ階級説に帰着することになるだろう。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
元来ブルジョア学者の学問が公平無私で「客観的」であることを以て、即ち不偏不党の中立主義であることを以て、「科学的」だと称されているのは、世間周知の通りであるが、併しその結果、それだけにブルジョア学者そのものの人柄に就いて云えば、主観的で分派主義的で、即ち非科学的な人物が少くない。
— 戸坂潤 『社会時評』 青空文庫
(b)議論の核心*〔信仰の問題〕以外では、いつもわたしは不偏不党・厳正中立・を堅持した。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫
作例 · 標準
彼はどの派閥にも属さない不偏不党の立場を貫き、常に客観的な視点から意見を述べる。
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議長は不偏不党の精神で、与野党の激しい対立をうまくまとめ上げ、議事を進行した。
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その新聞は不偏不党を社是として掲げており、特定の政党に偏らない公平な報道を心がけている。
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