厭忌
えんき
名詞動詞-サ変
標準
hatred
文例 · 用例
語を更へて言はば、多数素人へのあてこみは少数|黒人の最も厭忌する方法を取らざるべからず。
— 正岡子規 『人々に答ふ』 青空文庫
乙論派を代表する者といえどもまた然り、世界の大勢に通じ、日本の前途を考え、もって世論の激流に逆らうものは傑人たるを疑うべからず、しかれども、皇武合体を唱うる者あるいは改革に反対する守旧の思想に出でたるあらん、開港貿易を説く者あるいは戦争を厭忌する偸安の思想に出でたるあらん。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
思うにまた民権説を蔑視し厭忌し危懼したるにはあらざるべし。
— 陸羯南 『近時政論考』 青空文庫
だが、古來厭忌などと附會けることの多くがそんなものなのであらう。
— 長谷川時雨 『「郭子儀」異變』 青空文庫
かかる學説の影響を受けた支那人の間には、自然戰爭を厭忌する氣風が増進したに相違ない。
— 桑原隲蔵 『支那人の文弱と保守』 青空文庫
他人に対するある反感と、人生に対する一種の厭忌の情を抱かないではいられない。
— 倉田百三 『愛と認識との出発』 青空文庫
此点に於て吾人は、吾党の攘夷論者と同情なきにあらず、然るも吾人の輸入を厭ふは、攘夷といへる一般の厭忌にあらずして、攘偽文明といへる特種の性質を帯びて、欧洲の文明国にあるものとし言へば直ちに輸入し来らんとする軽佻なる欧化主義者流と反対の位置に立たんとするものなり。
— 北村透谷 『一種の攘夷思想』 青空文庫
すなわち、この家系に属する人は、よくこれをして厭忌するところの人に憑かしむという。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は、自分を裏切った友人に深い厭忌の感情を抱き続けている。
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その作家の作品は、偽善的な社会に対する深い厭忌に満ちている。
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かつての同僚に対する彼の厭忌は、時間が経っても薄れることはなかった。
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