口を尖らす
くちをとがらす
表現動詞-五段-サ行
標準
to pout
文例 · 用例
そして、時々そんな思い切った出鱈目な芝居をしては『敵兵の暴虐』とか何とかタイトルをつけて、しこたま興行価値を上げようとたくらんだんだ」「つまんねえなあ」と、そこで娘は口を尖らすと、紅棒を出してその唇を染めながら、ハンドバッグの鏡を横目で睨みました。
— オン・ワタナベ(渡辺温) 『兵士と女優』 青空文庫
やあ、御新規お一人様あ、」 と尻上りに云って、外道面の口を尖らす、相好塩吹の面のごとし。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
或る席で、ひろ子が臼井に対してもっている否定的な印象を述べた時も、大谷は例によって目を盛にしばたたき、口を尖らすようにして、あぐらをかいた膝の前でバットの空箱を細かく裂きながら注意ぶかく傾聴はしたが、決定的な意見は云わなかった。
— 宮本百合子 『乳房』 青空文庫
」 鮎子さんが、口を尖らす。
— 海の刷画 『キャラコさん』 青空文庫
杉子が玄関でその帛紗づつみを手首に通すのを、わきから八つの甥の行一が見守っていたが、やがて口を尖らすような熱心な声で、「ね、そのお煎餠ね、外米が入っていないんだよ」と云った。
— 宮本百合子 『杉子』 青空文庫
「偉そうなこと云ってもだめよ、悠ちゃんなんか、梅干の種を鼻の穴じゃないの、――くやしかったら芸妓の情人でもつくってごらんなさい」「なにょう云やあがる、こっちあ屋敷が本所にあるんだぜ」 悠二郎はむきになって口を尖らす。
— 山本周五郎 『桑の木物語』 青空文庫
ひどいじゃないか」 と、口を尖らす。
— 火の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
作例 · 標準
不満そうに口を尖らす子供に、母親は優しく声をかけた。
Illusions AI · gemini-2.5-flash