気圏
きけん
名詞
標準
atmosphere
文例 · 用例
蝶ヶ岳から短沢へ下りて来た自分は、先ずこの清い流れに嗽ぎもし、頭も洗い、顔も拭いた、気が遠くなるような悪臭の蕕草を掻き分けたことや、自分の肩から上を気圏のように繞ぐっていた蚋の幾十|陣団やに窒息するかと苦しんだことも、夢の谷へ下りては、夢のように消えて、水音は清々しい。
— 小島烏水 『梓川の上流』 青空文庫
気圏の松藻だ、ひのきの髪毛。
— 宮沢賢治 『女』 青空文庫
)実になめらかによるの気圏の底を猫が滑ってやって来る。
— 宮沢賢治 『猫』 青空文庫
) 空の鋼は奇麗に拭はれ気圏の淵は青黝ぐろと澄みわたり一つの微塵も置いてない。
— 宮沢賢治 『柳沢』 青空文庫
(私は全体何をたずねてこんな気圏の上の方、きんきん痛む空気の中をあるいているのか。
— 宮沢賢治 『インドラ[※1]の網』 青空文庫
然るに今日は既にビジテリアン同情派の堅き結束を見、その光輝ある八面体の結晶とも云うべきビジテリアン大祭を、この清澄なるニュウファウンドランド島、九月の気圏の底に於て析出した。
— 宮沢賢治 『ビジテリアン大祭』 青空文庫
どこで鳴る呼子の声だ、私はいま心象の気圏の底、津軽海峡を渡って行く。
— 宮沢賢治 『『春と修羅』補遺』 青空文庫
それこそ兇なる星辰の頽れだ≫四肢を張り、頑強に口を閉ぢ、むざんに釘うたれたまま、ぎるんぎるんと渦巻く気圏に反りながら、冷酷な秋の封鎖のまつただ中を抛れた、その記憶がま新らしい。
— 逸見猶吉 『逸見猶吉詩集』 青空文庫
作例 · 標準
地球を包む気圏は、太陽からの有害な紫外線から地上の生命を守る盾の役割を果たしている。
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宇宙船が大気圏、すなわち気圏に再突入する際、機体は猛烈な摩擦熱にさらされる。
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高度によって気圏の組成は異なり、上空へ行くほど酸素濃度は薄くなっていく。
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オーロラは、太陽風の粒子が気圏のガス分子と衝突することで発生する発光現象だ。
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