貴見
きけん
名詞
標準
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文例 · 用例
その後は何処にゆきけん、仮にも声の聞えずなりぬ。
— 樋口一葉 『あきあはせ』 青空文庫
故人がよみつる歌の事などさま/″\胸に迫りて、ほと/\涙もこぼれつべく、ゆかしさのいと堪へがたければ、閨の戸おして大空を打見あぐるに、月には横雲少しかゝりて、見わたす岡の若葉のかげ暗う、過ぎゆきけんかげも見えぬなん、いと口惜しうもゆかしうも唯身にしみて打ながめられき。
— 樋口一葉 『すゞろごと』 青空文庫
と帽子を取って目深に被り、戸外へ出づればかの男は、何方へ行きけん影も無し。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
この音にや驚きけん、馭者は眼覚まして、叭まじりに、「ああ、寝た。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
思へば臆病の、目を塞いでや歩行きけん、降しきる音は徑を挾む梢にざツとかぶさる中に、取つて食はうと梟が鳴きぬ。
— 泉鏡花 『森の紫陽花』 青空文庫
ほんに酒好きけんな。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
焼跡の丸井の坂を荷車にぶらさがりつつ、 (ここに又南瓜こそあれ、)停車場に急ぎゆきけん君達の姿思ひてふき出しぬ。
— 石川啄木 『詩』 青空文庫
それは人間が滝におしながされるとおなじようなきけんなことになっていたのです。
— DEN STANDHAFTIGE TINSOLDAT 『しっかり者のすずの兵隊』 青空文庫
作例 · 標準
「先生の論文を拝読いたしました。この点について、ぜひ貴見を承りたく存じます」
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提出した企画案に対し、取引先の担当者から鋭い貴見をいただいた。
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「本プロジェクトの方針について、部長の貴見をお聞かせいただけないでしょうか」
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拝啓、時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。さて、本件に関する貴見を伺いたく……
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