壊乱
かいらん
名詞動詞-サ変動詞-他動詞動詞-自動詞
標準
corruption (of order, public morals, etc.)
文例 · 用例
融通の利かぬ巡査でも見付けたら、こんな場合でも用捨なく風俗壊乱の罪に問うかも知れぬが、今は尻や臍の問題ではない、生命の問題である。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
決して文芸に就いては風俗壊乱のみを狙うべきでない。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
而してこの『おかる勘平』が同年の暮、日比谷の松本楼で開かれた“PAN”大会席上に於て、私自身に依て朗読せられ、その翌年同詩所載の『屋上庭園』第二号が風俗壊乱としてその筋より発売頒布を禁ぜられたといふ事実が、之をして愈意義あらしめ、私達をして益亢奮せしめたものである。
— 東京景物詩改題に就て 『雪と花火余言』 青空文庫
「風俗壊乱」の文士らしく若気の至りの放蕩無頼を気取って、再びデンと腰を下し、頬杖ついて聴けば、十銭芸者の話はいかにも夏の夜更けの酒場で頽廃の唇から聴く話であった。
— 織田作之助 『世相』 青空文庫
題は「十銭芸者」――書きながら、ふとこの小説もまた「風俗壊乱」の理由で闇に葬られるかも知れないと思ったが、手錠をはめられた江戸時代の戯作者のことを思えば、いっそ天邪鬼な快感があった。
— 織田作之助 『世相』 青空文庫
この事については熊楠いまだ公けにせぬ年来の大議論があって、かつて福本日南に大英博物館で諸標品について長々しく説教し、日南感嘆して真に天下の奇才と称揚されたが、日本の官吏など自分の穢い根性から万事万物汚く見る故折角の名説も日本では出し得ず、これを公にすると直ぐに風俗壊乱などとやられる。
— 虎に関する史話と伝説民俗 『十二支考』 青空文庫
実際こっちでは、治安妨害とか、風俗壊乱とか云う名目の下に、そんな人を羅致した実例を見たことがない。
— 森鴎外 『かのように』 青空文庫
そのくせ風俗壊乱に問われた事が一度や二度でなかったが、根が貴族的に生立った人だから、材料がいつでも素直な温和しい上品なウブな恋であって、深酷な悲痛や捻じくれたイキサツや皮肉な譏刺が少しも見られなかった。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
標準
collapse (of an organization, system, etc.)