質実
しつじつ
形容動詞名詞頻度ランク #41037 · 青空 106 例
標準
simplicity
文例 · 用例
可憐な都会の小学児童まで動員してこの木枯しの街頭にボール箱を頸にかけての義捐金募集も悪くはないであろうが、文化的国民の同胞愛の表現はもう少し質実にもう少しこくのあるものであってもよいと思われる。
— 寺田寅彦 『新春偶語』 青空文庫
其後諸大名が解役されると同時に、山城屋も商途を止め、土蔵や邸の外廓をせばめ鉅万の富を緊密に包掌して、質実な家格の威容を近郷に示して居る内、一夏の悪疫に家内は大方死に尽して、かやの父である幸吉ばかりが、三歳ばかりの幼児のままで取のこされた。
— 岡本かの子 『かやの生立』 青空文庫
「質実な作家が、質実な作家として認められることは、これは、大変なことで、」語尾が震えていた。
— 太宰治 『思案の敗北』 青空文庫
巍は遼州の人、気節を尚び、文章を能くす、材器偉ならずと雖も、性質実に惟美、母の蕭氏に事えて孝を以て称せられ、洪武十七年|旌表せらる。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
だが、もっと地味に、決定的に、質実に、その本質を指定することも出来ない組み合せになって相当、年月を経た男女――少なくとも取り立てて男女などと感じなくなった自分達だけは、子の前などでは尚更「夫婦」なんてぷんぷんなまの性欲の匂いのする形容詞を着せられるのは恥かしい。
— 岡本かの子 『かの女の朝』 青空文庫
質実にして強靱ならされば得べからず。
— 北原白秋 『白南風』 青空文庫
この大変災を機会として、すべての人が根本に態度をあらためなおし、勤勉質実に合理的な生活をする習慣をかため上げなければならないと思います。
— 鈴木三重吉 『大震火災記』 青空文庫
黒い筋の細かい髪を目だたないような洋髪にして、微黄ろな地に唐草模様のある質実な羽織を被ているが、どこかに侵されぬ気品があった。
— 田中貢太郎 『春心』 青空文庫
作例 · 標準
彼は質実な人柄で、派手なことを好まない。
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質実を旨とする彼の生活は、多くの人から共感を得ている。
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質実なデザインの家具は、どんな部屋にもなじみやすい。
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