更ける
ふける
動詞-一段動詞-自動詞頻度ランク #31805 · 青空 2455 例
標準
to get late
文例 · 用例
我を厭ふ隣家寒夜に鍋を鳴らす 霜に更ける冬の夜、遅く更けた燈火の下で書き物などしているのだろう。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
とある雨の夜、父は他所の宴会に招かれて更けるまで帰らず、離れの十畳はしんとして鉄瓶のたぎる音のみ冴える。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
更くる夜 内海誓一郎に毎晩々々、夜が更けると、近所の湯屋の 水汲む音がきこえます。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
暑いも寒いも、夜の更けるのも腹の減るのも一切感じないかと思われるような三昧の境地に入り切っている人達を見て、それでちっとも感激し興奮しないほどにわれわれの若い頭はまだ固まっていなかったのである。
— 寺田寅彦 『科学に志す人へ』 青空文庫
★ 前夜のこと、………更けるとすこしばかし溝をつたうクレオソートの臭いが鼻に滲みたが、築地河岸附近にあるダンシング・ホールで僕はその夜、踊っていた。
— 吉行エイスケ 『東京ロマンティック恋愛記』 青空文庫
アイルランド人の経営しているホテル・グランド・オリエンタルは夜が更けるにしたがって人力車と馬車が交錯して万国旗の前でとまると各国の夜の女がボーイの腕に抱かれて、昇降するたびにアイオニアの音曲を奏するエレベーターに吸われていった。
— 吉行エイスケ 『孟買挿話』 青空文庫
夜が更けると、米良は陳子文とイサックを伴って電車路からクインス・スタチウの花園の附近にあるマダム・レムブルクの夜の家を訪れる。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
宿の三階から見下ろす一町くらい先のある家で、夜更けるまで大声で歌い騒ぎ怒鳴り散らすのが聞こえた。
— 寺田寅彦 『夏』 青空文庫