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夜が更ける

よがふける
表現動詞-一段
1
標準
evening deepens into night
文例 · 用例
更くる夜  内海誓一郎に毎晩々々、夜が更けると、近所の湯屋の  水汲む音がきこえます。
中原中也 山羊の歌 青空文庫
アイルランド人の経営しているホテル・グランド・オリエンタルは夜が更けるにしたがって人力車と馬車が交錯して万国旗の前でとまると各国の夜の女がボーイの腕に抱かれて、昇降するたびにアイオニアの音曲を奏するエレベーターに吸われていった。
吉行エイスケ 孟買挿話 青空文庫
夜が更けると、米良は陳子文とイサックを伴って電車路からクインス・スタチウの花園の附近にあるマダム・レムブルクの夜の家を訪れる。
吉行エイスケ 地図に出てくる男女 青空文庫
そして夜が更けるにしたがってなんとなく廃墟に宿っているような心持を誘うのである。
梶井基次郎 冬の蠅 青空文庫
ほどなく寂然として寐に就きそうだから、汽車の中でもくれぐれいったのはここのこと、私は夜が更けるまで寐ることが出来ない、あわれと思ってもうしばらくつきあって、そして諸国を行脚なすった内のおもしろい談をといって打解けて幼らしくねだった。
泉鏡花 高野聖 青空文庫
夜が更ける……おい、そして、そして小児は。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
次第に夜が更けるに從つて、何時か眞暗に凄くなつた。
泉鏡花 夜釣 青空文庫
髪を掴んで釣し下げた女の顔の形をした、ぶらり火というのが、今も小雨の降る夜が更けると、樹の股に懸るというから、縁起を祝う夜商人は忌み憚って、ここへ露店を出しても、榎の下は四方を丸く明けて避ける習慣。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
夜が更ける(よがふける) — 幻辞.com