鰯雲
いわしぐも
名詞
標準
cirrocumulus cloud
文例 · 用例
いわしぐも 鰯雲といふは、鰯などの群るゝ如く点々|相連りて空に瀰るものを云ふなり。
— 幸田露伴 『雲のいろ/\』 青空文庫
空には何時の間にか鰯雲が出て、それが網の目のように行当岬の方へ流れていた。
— 田中貢太郎 『海神に祈る』 青空文庫
鰯雲の尾を曳いた鮮明な空だった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
鰯雲がむくむくしている波止場の上に、黒く突き揚った船の起重機、その起重機のさきには一匹の朝鮮牛が、四足をつっぱって、哀れに唸っている。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
鰯雲がかたくりのように筋を引いてゆくと、牛の群も何時か去ってゆき、起重機も腕を降ろしてしまった。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
島の背中から鰯雲が湧いて、私は唄をうたいながら、波止場の方へ歩いた。
— 林芙美子 『風琴と魚の町』 青空文庫
鰯雲がむくむくしている波止場の上に、ドカンと突き揚った黒い起重機!
— 林芙美子 『放浪記(初出)』 青空文庫
鰯雲が、かたくりのように筋を引くと、牛の群も去り起重機も腕を降ろして夕べの月仄かな海の上に、もう二ツ三ツおしょうろ船が流れていた。
— 林芙美子 『放浪記(初出)』 青空文庫
作例 · 標準
空には繊細な鰯雲(いわしぐも)が広がり、天候の変化を示唆していた。
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「見て、あの鰯雲!」と子供が空を見上げて叫んだ。
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美しい鰯雲の模様が地平線まで続いていた。
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