常体
じょうたい
名詞
標準
direct style
文例 · 用例
そこが望み、と仰有るに、お住居下さればその部屋一ツだけも、屋根の草が無うなって、立腐れが保つこんだで、こっちは願ったり、叶ったり、本家の旦那もさぞ喜びましょうが、尋常体の家でねえ。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
政宗を後へ置く上は常体の陣組には似る可からず、というのであったろう、五手与、六手与、七手与、此|三与を後備と定め、十番手後備の関勝蔵を三与の後へ入替えた。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
寝ていれば、ほとんど常体に近い。
— 夏目漱石 『三四郎』 青空文庫
或は後家らしい髪が途上却つて人の目に附くを憚つて、常体に改めてゐたのであらうか。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
夏から秋にかけて、異常体になる私は働きたくっても働けなくって弱っています。
— 林芙美子 『放浪記(初出)』 青空文庫
寐てゐれば、殆んど常体に近い。
— 夏目金之助 『三四郎』 青空文庫
行動の結果から見て、はなはだしい悔を遺さない過去を顧みると、これが人間の常体かとも思う。
— 夏目漱石 『彼岸過迄』 青空文庫
十二月二十九日(日)◯痰常体なり。
— 海野十三 『海野十三敗戦日記』 青空文庫
作例 · 標準
小説の執筆では、あえて冷徹な印象を与えるために常体を選んだ。
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レポートは常体で書くのが基本だが、結びの言葉だけは敬体にする場合もある。
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「親しい友人への手紙なのに常体で書くと、なんだか突き放したような感じがするな」
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