上屋敷
かみやしき
名詞
標準
daimyo's main Edo mansion
文例 · 用例
私が二、三日前、ふと夜店で手に入れた天保七年の御江戸分間地図を見ると、道三橋から竜の口、八代洲河岸にかけて、諸大名や、林|大学頭の御上屋敷、定火消屋敷などが立並んでいる。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
此の平太郎は江戸の霞ヶ関にあった藩の上屋敷に来たこともあったので、逢って本人から其の話を聞いたものもあった。
— 田中貢太郎 『魔王物語』 青空文庫
これが上屋敷にもきこえたので、若侍五、六人ずつが交代で下屋敷に詰めることになったが、石は依然として落ちてくる。
— 岡本綺堂 『父の怪談』 青空文庫
すると、こんどは家がぐらぐらとぐらつき出したので、騒ぎはますます大きくなって、上屋敷からも武士が出張するし、また他藩の武士の見物に行った者などが交じって、そこらを調べて見ましたが、さっぱり訳が判りません。
— 岡本綺堂 『江戸の化物』 青空文庫
「お上屋敷へ急に御用が出来ましたゆえ、御愛妾のお杉の方様が今しがた御召しに成られての帰りでござります」「なに?
— 旗本退屈男 『旗本退屈男 第一話』 青空文庫
早乙女主水之介、約束通り土産一匹つかわすとこのように申し伝えて、今ただちに南町御番所の水島宇右衛門なる与力の許へ引立てて参れ」 言いおくと、通り合わせた町駕籠を急ぎに急いで仕立てながら、京弥いち人のみを引き随えて、ただちに黒住団七の禄を喰む、宇都宮九万石の主、奥平美作守昌章の上屋敷に行き向いました。
— 後の旗本退屈男 『旗本退屈男 第三話』 青空文庫
篠崎流奥義の腕にかけても、やわか許すまじと、真に颯爽としながら打ち乗って、一路、美作守上屋敷なる麻布六本木へ急がせました。
— 後の旗本退屈男 『旗本退屈男 第三話』 青空文庫
「近所の自身番へこいつをしょっぴいていって、軍鶏駕籠へぶちこんでから、この手紙をつけて尾州様の上屋敷へ届けるようにいってきな」 そして、ふたりの配下が命令どおりに手配したのを見すましながら、あごをなでなでゆうぜんと引きあげていきました。
— 七化け役者 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
加賀藩の前田家の上屋敷跡は、現在では東京大学の広大な敷地になっている。
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江戸時代、各大名が上屋敷に住み、定期的に参勤交代の義務を果たしていた。
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大名行列が上屋敷を出発する様子は、多くの江戸っ子が見物に集まったという。
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上屋敷には、藩主の家族だけでなく、多くの家臣や使用人が暮らしていたそうだ。
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