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下屋敷

しもやしき
名詞
1
標準
daimyo's residence on the outskirts of Edo
文例 · 用例
田はその昔、ある大名の下屋敷の池であったのを埋めたのでしょう、まわりは築山らしいのがいくつか凸起しているので、雁にはよき隠れ場であるので、そのころ毎晩のように一群れの雁がおりたものです。
国木田独歩 あの時分 青空文庫
その旗本はなんという屋敷で、隠居の下屋敷はどこにあるんだ」「屋敷は大久保式部という千石取りで、その隠居の下屋敷は雑司ヶ谷にあるそうです」「じゃあ、なにしろその雑司ヶ谷というのへ行って見ようじゃあねえか。
帯取りの池 半七捕物帳 青空文庫
雑司ヶ谷へゆき着いて、大久保式部の下屋敷をたずねると、さすがは千石取りの隠居所だけに屋敷はなかなか手広そうな構えで、前には小さい溝川が流れていた。
帯取りの池 半七捕物帳 青空文庫
近所で訊くと、この下屋敷には六十ばかりの御隠居が住んでいて、ほかには用人と若党と中間、それから女中が二人ほど奉公しているとのことであった。
帯取りの池 半七捕物帳 青空文庫
お蝶の話によって考えると、その屋敷はどうも然るべき大名の下屋敷であるらしく思われたが、その場所も方角も知れないので、それがどこの屋敷だか見当が付かなかった。
奥女中 半七捕物帳 青空文庫
千代重が入り込んだ踏花園は、旧幕時代評判の下屋敷の庭を、周囲の住宅の侵蝕から、やっと一角だけ取り残したという面影を留めている園芸場で、西南の市外にあった。
岡本かの子 唇草 青空文庫
僕はもう一杯の水をのんで、初めてあたりを見まわすと、ここは奥の下屋敷で十畳の間らしい。
岡本綺堂 指輪一つ 青空文庫
彼はこの暴風雨を冒して、しかも夜ふけになぜこんなところを歩いていたかというと、新大橋の袂にある松平相模守の下屋敷に自分の叔母が多年つとめていて、それが急病にかかったという通知をきょうの夕刻に受取ったので、伊四郎は取りあえずその見舞に駈け付けたのである。
岡本綺堂 異妖編 青空文庫
作例 · 標準
大名たちは江戸城近くの上屋敷のほかに、郊外に下屋敷を構えて休息の場とした。
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現在の新宿御苑は、かつて信州高遠藩の内藤家が所有していた下屋敷の跡地である。
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下屋敷の広大な庭園では、四季折々の花が植えられ、茶会が催されることもあった。
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