浮言
ふげん
名詞
標準
groundless rumor
文例 · 用例
いつもの日本にいるときの矢代なら、婦人にこのような軽口はきけない性質であったが、今日一日ヨーロッパの風に吹き廻された矢代は興奮のまま浮言を云うように軽くなり、見馴れた日本の婦人も何となく婦人のようには見えなくなって来たのであった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
関ヶ原の戦から後は、牢人調べや女の通行がやかましいと聞いていたが、烏丸家からもらって来た手形がものをいって、ここも難なく通り、両側の関所茶屋から眺められながら牛に揺られて来ると、「ふげんて、なんだろう。
— 空の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
――お通さん、ふげんて何のこったい?
— 空の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
――牛に乗ったふげんみたいじゃのう……ってね」「普賢菩薩のことでしょう」「普賢菩薩のことか。
— 空の巻 『宮本武蔵』 青空文庫