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紙帳

しちょう
名詞
1
標準
paper mosquito net
文例 · 用例
時に、薄霧が、紙帳を伸べて、蜻蛉の色はちら/\と、錦葉の唄を描いた。
泉鏡太郎 十和田の夏霧 青空文庫
西の端の一畳分の上に梅花の紙帳を釣り下げ、その中に布団から、脱ぎ捨てた着物やらを抛り込んで置く。
岡本かの子 上田秋成の晩年 青空文庫
地蔵堂に釣った紙帳より、かえって侘しき草の閨かな。
泉鏡花 吉原新話 青空文庫
向う角の女郎屋の三階の隅に、真暗な空へ、切って嵌めて、裾をぼかしたように部屋へ蚊帳を釣って、寂然と寝ているのが、野原の辻堂に紙帳でも掛けた風で、恐しくさびれたものだ、と言ったっけ。
泉鏡花 吉原新話 青空文庫
一閑張・筆・墨・硯、さて紙帳、くくり枕や、夜のものと衾持て来る。
北原白秋 夢殿 青空文庫
時も移りて我は老婆と少娘との紙帳に入りて一宵を過ごしぬ。
北村透谷 三日幻境 青空文庫
この夜の紙帳は広くして、我と老侠客と枕を並べて臥せり、屋外の流水、夜の沈むに従ひて音高く、わが遊魂を巻きて、なほ深きいづれかの幻境に流し行きて、われをして睡魔の奴とならしめず。
北村透谷 三日幻境 青空文庫
中にはさっき狂乱して引きちぎった紙帳がばらばらになっていた。
田中貢太郎 南北の東海道四谷怪談 青空文庫
作例 · 標準
昔の日本の家屋では、夏に紙帳を使って蚊を防いだ。
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紙帳は、現代の蚊帳に比べて通気性が良い。
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博物館で、古い時代の紙帳の実物を見た。
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