煤煙
ばいえん
名詞
標準
dirty smoke
文例 · 用例
そのマストは黒い、それも煤煙のやうに黒い、――黒い、黒い、黒い……それこそはあの有名な旅順閉塞隊が、沈めた船のマストなのである。
— ――世の母びと達に捧ぐ―― 『一つの境涯』 青空文庫
煤煙くもる裏街の貧しき家の窓にさへ斑黄葵の花は咲きたり。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
見よ 穹窿に煤煙ながれ工場區街の屋根屋根より悲しき汽笛は響き渡る。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
こゝは稍静かなれど紅塵ようやく深く鉄道構内の煤煙風に迷うもうるさし。
— 寺田寅彦 『半日ある記』 青空文庫
が八釜しいまで鳴いているが車の音の聞えぬのは有難いと思うていると上野から出て来た列車が煤煙を吐いて通って行った。
— 寺田寅彦 『根岸庵を訪う記』 青空文庫
また四月英国の閉塞隊がベルギー海岸のドイツ潜水艇の根拠地を襲撃した場合にも、味方の行動を掩蔽するために煤煙の障屏を使用しようとしたのが肝心の時に風が変って非常の違算を来たしたという事である。
— 寺田寅彦 『戦争と気象学』 青空文庫
市街の煤煙と同様に火山の煙も霧の発生を助けるものである。
— 寺田寅彦 『歳時記新註』 青空文庫
(明治四十一年二月四日『東京朝日新聞』) 六十四 煤煙問題 ロンドン地下電鉄会社の発電所で焚く石炭の煙がウェストミンスターの町へ掛かって損害を与えるというので、同市会から会社を相手取って訴訟を起した。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
作例 · 標準
工場の煙突からは、濃い煤煙が立ち上っていた。
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絶え間ない煤煙のせいで、大気質が悪化した。
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住民たちは、工業地域からの煤煙の臭いに苦情を訴えた。
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ウィキペディア
煤煙(ばいえん)とは、物質の燃焼に伴って発生する煙と煤(すす)のことである。多くの場合、石炭・石油燃料・燃料ガス・木質などを燃料として燃やすと発生する。粒子状物質(微粒子)が含まれる。
出典: 煤煙 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0