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黒煙

こくえん異読 くろけむり
名詞
1
標準
black smoke
文例 · 用例
松住町まで行くと浅草下谷方面はまだ一面に燃えていて黒煙と焔の海である。
寺田寅彦 震災日記より 青空文庫
軍馬の水をやる、ニイ小輩 五色旗を持つ 空、戦火、黒煙が夕立雲の様 荒れ果てた土の上の烏三羽手紙(井上金太郎 宛) 十六日の朝になってもまだいつ上陸するのか分りません。
附・戦線便り 陣中日誌(遺稿) 青空文庫
護摩壇に向つて、髯髪も蓬に、針の如く逆立ち、あばら骨白く、吐く息も黒煙の中に、夜叉羅刹を呼んで、逆法を修する呪詛の僧の挙動には似べくもない、が、我ながら銀の鍋で、ものを煮る、仙人の徒弟ぐらゐには感ずる。
泉鏡太郎 続銀鼎 青空文庫
ただ、もやもや黒煙万丈で、羞恥、後悔など、そんな生ぬるいものではなかった。
太宰治 八十八夜 青空文庫
噴き出た火焔の末は黒煙となって東の方へ押し流れて行った。
岡本かの子 宝永噴火 青空文庫
そして向うを眺めると富士は雪の肩をぶるぶる顫わして稲妻入りの黒煙の群に覆われているのだ。
岡本かの子 宝永噴火 青空文庫
翼のように、舌のように、逆に梳る女頭のように、火は焔になり、焔は幾条の筋をよって濛々とした黒煙に交り、森から前後左右に吐き出された。
岡本かの子 青空文庫
地獄の口の開いた中から、水と炎の渦巻を浴びて、黒煙を空脛に踏んで火の粉を泳いで、背には清葉の継しい母を、胸には捨てた(坊や。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
作例 · 標準
工場から立ち上る黒煙が、空を覆っていた。
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火事の現場からは、大量の黒煙が噴き出していた。
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この車は排気ガスがひどく、黒煙を吐きながら走っている。
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