煤
すす異読 スス
名詞頻度ランク #43568 · 青空 728 例
標準
soot
文例 · 用例
そのマストは黒い、それも煤煙のやうに黒い、――黒い、黒い、黒い……それこそはあの有名な旅順閉塞隊が、沈めた船のマストなのである。
— ――世の母びと達に捧ぐ―― 『一つの境涯』 青空文庫
停車場のガードをくぐつて坂を登ると、暗い煤ぼけた古道具や、安物の足袋など店に竝べた、昔の宿場そつくりの町がある。
— 萩原朔太郎 『悲しい新宿』 青空文庫
歩いてゐる人たちも、一樣に皆黒いトンビを着て、田舍者の煤ぼけた樣子をして居る。
— 萩原朔太郎 『悲しい新宿』 青空文庫
珈琲店 醉月坂を登らんとして渇きに耐へず蹌踉として醉月の扉を開けば狼藉たる店の中より破れしレコードは鳴り響き場末の煤ぼけたる電氣の影に貧しき酒瓶の列を立てたり。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
煤煙くもる裏街の貧しき家の窓にさへ斑黄葵の花は咲きたり。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
見よ 穹窿に煤煙ながれ工場區街の屋根屋根より悲しき汽笛は響き渡る。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫
人間でも建築でも、田舎風の煤ぼけた者ががやがや混み合つて居るのでなくして、都会風の明るい感じの者で、小ぢんまりとして居る所が好い。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫
煤の埃の中にして捨松ここに思ふ樣老店の主人三代の暖簾をくぐる町人は幾度同じ夢を見て繰り返したる榮落に街の繁華は見たるなり。
— 萩原朔太郎 『煤掃』 青空文庫
作例 · 標準
煙突を掃除したら、顔が煤で真っ黒になってしまった。
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古いランプのガラスが煤けて、中の炎が見えにくい。
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焚き火の煙から出た煤が、テントの屋根にうっすら積もっている。
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