銀葉
ぎんよう
名詞
標準
thin sheet of silver
文例 · 用例
……今度こそ本式に端坐しなおすと、急にひきしまった顔で香炉を引きよせ、埋火の上に銀葉をのせ、香づつみをひらいて香を正しく銀葉のまんなかにのせ、香炉を右にとり、左に持ちかえ、右手でその上をおおって型通りに香を聴きはじめた。
— 菊香水 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
兄の宗次郎は、その時唐物の香炉に、銀葉を置いて、秘蔵の名香をたきながら、静かに歌書を繙き、妹の芳江はその側で、兄の冬物のつくろいなどをしておりました。
— 乞食志願 『奇談クラブ〔戦後版〕』 青空文庫
さて、座が定まると、お経を読むでもなく、念仏を称えるでもなく、尼法師がおもむろに取り出したのは、緞子の袋に入った紫檀の十※香箱、一重口白磁の香爐に、流儀の炭団を入れ、銀葉を置いて、「…………」 静かに一礼して、名木を※きます。
— 第五夜 悪魔の反魂香 『新奇談クラブ』 青空文庫
漆塗の印籠蓋を払うと、中に入って居るのは、黒い煉香が数塊、尼はその内の一つを香|匙で取って、銀葉の上に載せました。
— 第五夜 悪魔の反魂香 『新奇談クラブ』 青空文庫
銀葉の上へそれを置くと、紫煙はほのぼのと立ち昇って、四辺を籠むる異薫は、何に譬えようもありません。
— 第五夜 悪魔の反魂香 『新奇談クラブ』 青空文庫
過ぎんようにしなされよ。
— 岡本かの子 『ある日の蓮月尼』 青空文庫
触れる云々は形容詞に過ぎんように思う。
— 二葉亭四迷 『私は懐疑派だ』 青空文庫
後生だから過ぎんようにな。
— DER WILLE ZUM GLUCK 『幸福への意志』 青空文庫
標準
censer
標準
Japanese mountain ash (Sorbus japonica)