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古色

こしょく
名詞
1
標準
faded color
文例 · 用例
こは君|逸品古色ありと抱いて歸れば有情なりや味よきしづくの淺紫なるにけ高き千古の春を知りぬ。
萩原朔太郎 古盃 青空文庫
流体力学の専門家はその古色|蒼然たる基礎方程式を通してのみしか流体を見ないから、いつまでたってもその方程式に含まれていない種類の現象に目の明く日は来ない。
寺田寅彦 物理学圏外の物理的現象 青空文庫
鍋町の風月の二階に、すでにそのころから喫茶室があって、片すみには古色|蒼然たるボコボコのピアノが一台すえてあった。
寺田寅彦 銀座アルプス 青空文庫
始めのうちは振動の問題や海の色の問題や、ともかくも見たところあまり先端的でない、新しがり屋に言わせれば、いわゆる古色|蒼然たる問題を、自分だけはおもしろそうにこつこつとやっていた。
寺田寅彦 時事雑感 青空文庫
そのXの森の中に一棟、森の老樹と同じような古色を帯びて立っている小さな茶室――今は茶室として使われていない。
岡本かの子 青空文庫
」 甚しいかな、古色を帯びた観世音の仏像一体。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
從つて古色蒼然たる脇立の青鬼赤鬼も、蛇矛、長槍、張飛、趙雲の概のない事はない。
泉鏡太郎 深川淺景 青空文庫
其の席に配つた、座蒲團一つ一つの卓の上に、古色やゝ蒼然たらむと欲する一錢銅貨がコツンと一個。
泉鏡太郎 九九九會小記 青空文庫
作例 · 標準
蔵の奥から出てきた着物は、年月を経て古色を帯びており、独特の風合いがあった。
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補修された仏像は、周囲の雰囲気になじむように、あえて古色をつける加工が施された。
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色褪せたポスターの古色が、昭和の路地裏のような懐かしさを醸し出している。
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