古び
ふるび
名詞
標準
文例 · 用例
勿論一寸見たのでは木か金かも知れないほど古びている。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
ああこの古びたる鞄をさげてよろめけどもわれは瘠犬のごとくして憫れむ人もあらじや。
— 萩原朔太郎 『純情小曲集』 青空文庫
あはれこの古びたパノラマ館!
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
老人も、若者も、家婦も、子供も、すべての家族が同じ藁屋根の下に居て、祖先の煤黒い位牌を飾つた、古びた佛壇の前で臥起してゐる。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
そこでは古びた柱時計が、遠い過去の暦の中で、先祖の幽靈が生きてゐた時の、同じ昔の指盤を指してゐる。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
老人も、若者も、家婦も、子供も、すべての家族が同じ藁屋根の下に居て、祖先の煤黒い位牌を飾つた、古びた仏壇の前で臥起してゐる。
— 萩原朔太郎 『散文詩集『田舎の時計 他十二篇』』 青空文庫
そこでは古びた柱時計が、遠い過去の暦の中で、先祖の幽霊が生きてゐた時の、同じ昔の指盤を指してゐる。
— 萩原朔太郎 『散文詩集『田舎の時計 他十二篇』』 青空文庫
いかなれば涙を流してかくも黄色く古びたる紙頁の上にわが情熱するものを情熱しつつ寂しき人生を語り續けん。
— 萩原朔太郎 『氷島』 青空文庫