うっかり
うっかり異読 ウッカリ
副詞副詞-と動詞-サ変頻度ランク #7682 · 青空 2601 例
標準
carelessly
文例 · 用例
うっかりしている間に学年試験が目の前に来ていたり、借金の返済期限がさし迫っていたりする。
— 寺田寅彦 『春六題』 青空文庫
太い、逞ましい喬木でも、心が朽ちているから、うっかり捉ると枝が折れて、コイワカガミや、ミヤマカタバミの草の褥へ俯ったりする。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
次第に喬木の森林に入った、白く光る朽木は、悪草の臭いや、饐えたような地衣の匂いの中に立ち腐れになっている、うっかり手が触れると、海鼠の肌のような滑らかで、悚然とさせる、毒蚋が、人々の肩から上を、空気のように離れずにめぐっている、誰も螫されない人はない、大樺池を直ぐ眼の下に見て、ひた下りに下る。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
石は人の手入れを経ない、全くの自然石で、不思議にも中はおのずと、コ字形に刳ぐられていて、濶さは一坪半ぐらいはあろう、四人ぐらいは潜れそうであるが、うっかり立てば頭を打ちつけるほどに低い。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
その雪田もズッと裾の方へ行くと、雪の穹門から水が滾々と湧き出ていて、洞内に高山植物などが美しく咲いている、但し夏日うっかり奥まで深く這入ると、雪がくずれて圧倒する危険がないとも限らぬ。
— 小島烏水 『高山の雪』 青空文庫
だものだから、ついうっかり、奴さんの云う事を飲み込もうとした。
— 葉山嘉樹 『浚渫船』 青空文庫
うっかり「地震による碑石の廻転について」といったような論文の材料にでもして故事付けの数式をこね廻しでもすると、あとでとんだ恥をかくところであった。
— 寺田寅彦 『静岡地震被害見学記』 青空文庫
一人が他の一人に、うっかり商売気を出して仲間にまで色眼はお使いでないよと頬を打つ。
— ――朝と昼―― 『巴里のキャフェ』 青空文庫
作例 · 標準
例句
うっかり約束を忘れてしまった。
スマートフォンをうっかり落とした。
うっかり秘密を他人に話してしまった。