思わず
おもわず
副詞頻度ランク #4062 · 青空 0 例
標準
unconsciously
文例 · 用例
三十通あまりの、その手紙を、まるで谷川が流れ走るような感じで、ぐんぐん読んでいって、去年の秋の、最後の一通の手紙を、読みかけて、思わず立ちあがってしまいました。
— 太宰治 『葉桜と魔笛』 青空文庫
と思わず口を滑らせたら、菊ちゃんは一瞬はっと表情をかえて妙にまじめな眼つきで私の顔を見つめたかと思うと、くるっと私に背をむけお盆で顔をかくすようにして店の奥へ駈けこんでいったものだ。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
どんなにぼろぼろでも自分専用の楯があったら」「あります」私は思わず口をはさんだ。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
廻舞台を、その時、生れてはじめて見て、思わず立ち上ってしまった程に驚きました。
— 太宰治 『五所川原』 青空文庫
はじめ会って名刺を貰ってその名前をよんだときに思わず顔中が笑い出しそうになって困った。
— 寺田寅彦 『ベルリン大学(1909-1910)』 青空文庫
皆々思わず起き上がる。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
時これ金と云えばこの四時間何金に当るや知らねどあくびと煙草の煙に消すも残念なり、いざや人物の観察にても始めんと目を見開けば隣りに腰かけし印半天の煙草の火を借らんとて誤りて我が手に火を落しあわてて引きのけたる我がさまの吾ながら可笑しければ思わず噴き出す。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
雨と晴れとの中にありて雲と共に東へ/\と行くなれば、ふるかと思えば晴れ晴るゝかと思えばまた大粒の雨|玻璃窓を斜に打つ変幻極まりなき面白さに思わず窓縁をたたいて妙と呼ぶ。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
作例 · 標準
例句