のさばる
のさばる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
標準
to act as one pleases
文例 · 用例
衣食住さへ足りれば好い連中が、不景気のために一層意志的となり、それが世間一般の主調である場合、常識はまた一層のさばるのである。
— 中原中也 『作家と孤独』 青空文庫
従つて実質よりも名儀が何時ものさばる。
— 中原中也 『芸術論覚え書』 青空文庫
一體家の阿父なんぞは、慈愛だとか、人權を重んずるとかいふ考があツて耐るものじやない、とすりや、俺が此の家の嗣子となツたといふのも、俺自身に子爵家の嫡子となツてのさばる資格があるのじやなくツて、事件が作ツた資格さ。
— 三島霜川 『平民の娘』 青空文庫
やあ、天井、屋の棟にのさばる和郎等!
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
こういう風なことをするから、成り上り者が、ますますのさばるんじゃ」「そういうことになろうかも知れんの」「知れんと思ったら、貴様はじめ、こんな真似をせねばよいのじゃ!
— 佐々木味津三 『山県有朋の靴』 青空文庫
私は無念の唇を噛み緊め乍らも、のさばるばア様を何うしようもなく、たゞ/\おど/\した。
— 嘉村礒多 『途上』 青空文庫
流し目一つさえ、満足に表現し得ないエロなどというものが、のさばる事は、男女お互に恥辱である。
— 直木三十五 『大阪を歩く』 青空文庫
で、蚯蚓が土を出て炎天の砂の上をのさばる様に、かんかんと日の照る中を歩いてづぶ濡れに冷え切つた身体なり心なりを燬け附かせ度く成つたので、書院の庭の、此頃の旱に亀甲形に亀裂の入つた焼土を踏んで、空池の、日が目を潰す計りに反射する、白い大きな白河石の橋の上に腰を下した。
— 與謝野寛 『蓬生』 青空文庫
標準
to grow freely (e.g. of weeds)