蛭
ひる異読 ヒル
名詞頻度ランク #32240 · 青空 248 例
標準
leech
文例 · 用例
やっと槍ヶ岳の頂、といっても槍の穂先からは、まだ蛭巻ぐらいの位置に当る、平ッたい鞍状地に到着した、槍から無残に崩壊した岩は、洪水のように汎濫している、そうしてこれが巨大なる槍ヶ岳を、目の上に高く聳えしむるために、払われた犠牲であるかと思うと、私は天才の惨酷に戦慄するのである。
— 小島烏水 『槍ヶ岳第三回登山』 青空文庫
それがなんだか若芽についたあぶら蟲か、腫物につけた蛭の群のやうに、ぎつしり詰まつて身動きも出來さうにない。
— 寺田寅彦 『伊香保』 青空文庫
もういっそう悲惨なのは田んぼ道のそばの小みぞの中をじゃぶじゃぶ歩きながら枯れ木のような足に吸いついた蛭を取っては小さなもめんの袋へ入れているそういうばあさんであった。
— 寺田寅彦 『ステッキ』 青空文庫
こうして採集した蛭を売って二銭三銭の生活費をかせいでいたのである。
— 寺田寅彦 『ステッキ』 青空文庫
塩を喰わされた蛭のようだった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
呆気に取られて見る見る内に、下の方から縮みながら、ぶくぶくと太って行くのは生血をしたたかに吸込むせいで、濁った黒い滑らかな肌に茶褐色の縞をもった、疣胡瓜のような血を取る動物、こいつは蛭じゃよ。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
誰が目にも見違えるわけのものではないが、図抜て余り大きいからちょっとは気がつかぬであった、何の畠でも、どんな履歴のある沼でも、このくらいな蛭はあろうとは思われぬ。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
ともはや頸のあたりがむずむずして来た、平手で扱て見ると横撫に蛭の背をぬるぬるとすべるという、やあ、乳の下へ潜んで帯の間にも一|疋、蒼くなってそッと見ると肩の上にも一筋。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
作例 · 標準
山道を歩いている時に足に違和感があり、見てみると蛭が食いついていた。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
昔は医療用として、悪い血を吸わせるために蛭が使われていたこともある。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
蛭は水田や湿った草むらに潜んでおり、動物の血を吸って生きている。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview