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禽鳥

きんちょう
名詞
1
標準
birds
文例 · 用例
その音が、この小さな島の中の、禽鳥や昆虫を一時に飛び立たせて、遠い海中に消えて行きました。
夢野久作 瓶詰地獄 青空文庫
それでよく合点のゆかれたことと思いますが、さて、ここに、「英国の禽鳥界」「カツラス」(訳者註、紀元直前頃のローマの大詩人)「宗教戦争」と云う本がございますが、これはいずれもなかなかの掘り出しものです。
コナン・ドイル 空家の冒険 青空文庫
一首の意は、勾の池に放ち飼にしていた禽鳥等は、皇子尊のいまさぬ後でも、なお人なつかしく、水上に浮いていて水に潜ることはないというのである。
斎藤茂吉 万葉秀歌 青空文庫
涙流して陳ずるをクロニーオーン憐みつ、 245アカイア軍に破滅なく免るべきを首肯しつ、禽鳥中にすぐれたる鷲を下せば、猛鳥は足敏捷の牝鹿の子、可憐のものを其爪に攫み舞ひおり、壯嚴の神壇の前、アカイアの衆その牲を神明に捧ぐるほとり投げおろす。
ILIAS イーリアス 青空文庫
560父と母とは其館に*アルキオネーの綽名もて愛女を呼べり、遠矢射る神プォイボス・アポローン、彼女を奪ひ去りし時、悲痛はげしき哀號のその*禽鳥を見る如く痛くも嘆き泣きたれば。
ILIAS イーリアス 青空文庫
先文 204. XIX 287. XXI 96.しかく陳じて金髮の將メネラオス出で行きつ、鷲の如くに八方にその目を配る――人は曰ふ、鷲は空飛ぶ禽鳥の中に最も目は強し、足|疾き兎、林叢の繁みに其身ひそむとも、 675高きに翔けて認め知り、羽音鋭く落し來て、彼を襲ひて速に捕へて息の根を留む。
ILIAS イーリアス 青空文庫
250ペーレーデース其時に遠のく距離は、投槍の飛び行く長さ――禽鳥の中に速さも猛しさも勝る黒鷲、獵の鳥、飛ぶが如くにアキリュウス、猛然として躍り飛ぶ――其胸の上鏘然と、青銅凄く高鳴りて水のがれ行く彼のあと、 255スカマンダロス轟々と波音高く逐ひ驅くる。
ILIAS イーリアス 青空文庫
海辺の旅の寂しくなった原因は、一つには禽鳥の零落である。
柳田国男 雪国の春 青空文庫