金打
きんちょう
名詞
標準
solemn promise
文例 · 用例
むかしは熊野の梛は全国に聞こえ渡れる名木で、その葉をいかに強く牽くも切れず、夫に離れぬ守りに日本中の婦女が便宜してその葉を求め鏡の裏に保存し、また武士の金打同様に女人はこの梛の葉を引きて誓言せり。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
ここでは、御話も出来ませんですから、何方へかお供を致しませう」 紫紺|塩瀬に消金の口金打ちたる手鞄を取直して、婦人はやをら起上りつ。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
金打致して誓い申す」 真心は竜次郎の眼に涙と成って浮ぶので有った。
— 江見水蔭 『死剣と生縄』 青空文庫
名人すぐ、七二金打。
— 坂口安吾 『散る日本』 青空文庫
『雑事記』にみえる唱門は、興福寺・東大寺等に属して警察事務にもたずさわったものの称で、もと同じ流れを汲んだものでも、いわゆる七道の者たる猿楽・巫・金打・猿飼・横行などの徒となって、もとの同類たる唱門の進退の下にいたものも多かったに相違ない。
— 喜田貞吉 『俗法師考』 青空文庫
立山と奥大日との間から黒岳が銀の筋金打った鉄兜の鉢を朝日に輝かして、黒部川の奥に覇を唱えている。
— 木暮理太郎 『黒部川奥の山旅』 青空文庫
そこの境内に登って、遙か山伏山の裾野の田万里に別れを惜しみ、その時、この三人の間で、出羽殿への復讐を固く誓ったので――神前に額ずいて、三人同時に金打いたしてござる。
— 林不忘 『煩悩秘文書』 青空文庫
金打して、耳もとに叫ぶと法外先生は微笑を洩らしたきり、それなり一言も口をひらかずに、逝ったのだった。
— 林不忘 『煩悩秘文書』 青空文庫
標準
promise sealed by striking metal objects together (e.g. swords for samurai, mirrors for women)