禽類
きんるい
名詞
標準
birds
文例 · 用例
嘗て、ものに記して、東海道中、品川のはじめより、大阪まはり、山陰道を通じて、汽車から、婀娜と、しかして、窈窕と、野に、禽類の佳人を見るのは、蒲田の白鷺と、但馬豐岡の鶴ばかりである、と知つたかぶりして、水上さんに笑はれた。
— 泉鏡太郎 『木菟俗見』 青空文庫
又禽類の習性として、毎夜、おなじ場處、おなじ樹に、枝に、かつ飛び、かつ留るものださうである。
— 泉鏡太郎 『木菟俗見』 青空文庫
愛禽類に属さぬ所以であらう。
— 牧野信一 『心象風景(続篇)』 青空文庫
植えてから五六年は実の成らなかった黐の樹に、赤い小粒の実が成り始めた年から、よく小禽類の来るようになったのも、今年はそれが目立って増えた。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
不自然に尖った鼻、欠けたおとがい、怒り狂った目、これらのせいでこの男は、獲物の血に喉から胸まで赤く濡れた猛禽類のように見えたのだ。
— A. ビアス A.Bierce 『チカモーガ』 青空文庫
大きな雲が猛禽類のような速さで谷の上空を横切り、あたり一面暗くなりました。
— A. ビアス A.Bierce 『羊飼いハイタ』 青空文庫
事実、この二人の者の身上で、一羽の鳥とはいえ禽類の王者の子を手飼いにしようとは、分に過ぎた扶持方だと、この時、はじめて観念せざるを得なくなったに相違ありません。
— 胆吹の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
鷹鳶、などの猛禽類がいるのに、小さな鳩雀の類が生存している。
— 相馬愛蔵 『私の小売商道』 青空文庫