猛禽
もうきん
名詞
標準
raptor
文例 · 用例
その大きな顔は皺だらけで日に焼けていて、鬼のような形相で我々をひとりひとりにらみつけ、怒りに燃えるくぼんだ眼、肉の薄い高い鼻などは、凶暴な猛禽のようであった。
— THE ADVENTURE OF THE SPECKLED BAND 『まだらのひも』 青空文庫
鳶も鷲と同様に、いわゆる鷙鳥とか猛禽とか云うものにかぞえられ、前に云ったような悪いたずらをも働くのであるが、鷲のように人間から憎まれ恐れられていないのは、平生から人家に近く棲んでいるのと、鷲ほどの兇暴を敢てしない為であろう。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
わたしは何度枕に顏をおしあてて俯伏し、この小さい猛禽達の羽音、つぶやきに、斷ちわられたる季節の境を感じ、あの鼠なきといふ胸の迫る感激を覺えたらう。
— 福士幸次郎 『地方主義篇』 青空文庫
不自然に尖った鼻、欠けたおとがい、怒り狂った目、これらのせいでこの男は、獲物の血に喉から胸まで赤く濡れた猛禽類のように見えたのだ。
— A. ビアス A.Bierce 『チカモーガ』 青空文庫
大きな雲が猛禽類のような速さで谷の上空を横切り、あたり一面暗くなりました。
— A. ビアス A.Bierce 『羊飼いハイタ』 青空文庫
相手は猛禽だからさすがに不安なのであろうか。
— 豊島与志雄 『鳶と柿と鶏』 青空文庫
骨のやうに瘠せてはゐたが病的に旺盛な性慾をもてあましてゐる女で、その女の一切の悲願が性慾の二字に尽くされてゐることを、黒くよごれた眼のまわりと猛禽の鋭い眼付によつて、隠すことなくむきだしてゐた。
— 坂口安吾 『蒼茫夢』 青空文庫
熊や犬や猛禽は元々ノド笛や目玉を狙ってくるものだ。
— 坂口安吾 『女剣士』 青空文庫
作例 · 標準
空高く猛禽が獲物を探して旋回している。
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猛禽の鋭い爪と嘴は、獲物を捕らえるのに特化している。
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あの山の頂には、珍しい猛禽が生息しているらしい。
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