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負郭

ふかく
名詞
1
標準
land near a castle
文例 · 用例
或は曰く、予父祖の餘惠に依り、家に負郭の田數頃、公債若干圓あり、今學に從ふと雖も、學成るも用ひるところ無し、たゞ吾が好むところの書を讀み、畫を觀、費さず、得ず、一生を中人生活に送らんのみと。
幸田露伴 努力論 青空文庫
尤も前にも云つたやうに、「負郭の田三百畝、半は黍を種う」と云ふので、飲の為に家産が累はされるやうな惧は、万々ない。
芥川龍之介 酒虫 青空文庫
劉の家産も亦とんとん拍子に傾いて、今では、三百畝を以て数へた負郭の田も、多くは人の手に渡つた。
芥川龍之介 酒虫 青空文庫
〔雲ふかく 山裳を曳けば〕宮沢賢治雲ふかく山裳を曳けばきみ遠く去るにかも似ん丘群に日射し萌ゆればきみ来り訪ふにも似たり
宮沢賢治 〔雲ふかく 山裳を曳けば〕 青空文庫
宗谷〔一〕宮沢賢治まくろなる流れの岸に根株燃すゆふべのけむりこらつどひかたみに舞ひてたんぽゝの白き毛をふく丘の上のスリッパ小屋に媼ゐてむすめらに云ふかくてしも畑みな成りてあらたなる艱苦ひらくと
宮沢賢治 宗谷〔一〕 青空文庫
この世なるえにしふかくして母よ子と和みくらさんみじかきこの世を。
――型でなしに 家庭愛増進術 青空文庫
さゝやかなる庭の池水にゆられて見ゆるかげ物いふやうにて、手すりめきたる所に寄りて久しう見入るれば、はじめは浮きたるやうなりしも次第に底ふかく、この池の深さいくばくとも量られぬ心地になりて、月はそのそこの底のいと深くに住らん物のやうに思はれぬ。
樋口一葉 あきあはせ 青空文庫
地面の底のくらやみに、うらうら草の茎が萌えそめ、鼠の巣が萌えそめ、巣にこんがらかつてゐる、かずしれぬ髪の毛がふるえ出し、冬至のころの、さびしい病気の地面から、ほそい青竹の根が生えそめ、生えそめ、それがじつにあはれふかくみえ、けぶれるごとくに視え、じつに、じつに、あはれふかげに視え。
萩原朔太郎 月に吠える 青空文庫
作例 · 標準
城のすぐ外側に位置する負郭の土地には、位の高い家臣たちの屋敷が並んでいた。
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負郭の村々は、有事の際には城の防衛を支える重要な拠点としての役割も果たした。
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この負郭エリアは今も歴史的な景観が残っており、観光客の散策コースになっている。
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