雄藩
ゆうはん
名詞
標準
influential feudal domain
文例 · 用例
また、あの田舎ダンディと誤解せられていた矢島君も、その後、附合ってみると、ただ、ひどくまじめな人で、いつか周さんが仙台の人に就いて批評していたように、「東北の雄藩の責任を感じて、かたくなっている」だけなのである。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
恐らくは、細川の五十四万石、有馬の二十一万石、立花の十一万石等々の九州の雄藩は、容易に重昌の下命に従わないであろう。
— 菊池寛 『島原の乱』 青空文庫
江戸幕府を直接|覆したものは、創業の家康が極度に恐れた外様の雄藩、強藩ではなくて、志士と呼ばれる下級武士の活躍であり、大頭鯨を追つて来た船を保護するために、アメリカ政府が持ち込んだ強談判であつた。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
つまり志を同じくする雄藩が、今までの種々の行きがかりを水に流して、この際大同団結し、同盟を結ぶことである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
さすがは奥地第一の雄藩に禄を喰む若侍だけあって、どうやらこの道の相当|強の者らしいのです。
— 仙台に現れた退屈男 『旗本退屈男 第七話』 青空文庫
二條城のあとを見た眼で、この彦根の城址を見ると、往時三十五萬石の雄藩として京都に對してゐた井伊氏の歴史上の位置を想ひやることが出來る。
— 島崎藤村 『桃の雫』 青空文庫
彼等の憂うるところは、徳川幕府よりはむしろ勤皇を名として勢いを作り、幕府の実権をわが手におさめようとする一二雄藩の野心である。
— 他生の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
彦根と水戸とが互いに傷ついてからは、薩州のような雄藩の擡頭となった。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
作例 · 標準
幕末には、薩摩藩や長州藩といった雄藩が新時代を切り開く原動力となった。
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かつて雄藩として栄えたその地方は、今も歴史的な建造物が多く残っている。
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歴史を動かすのは、いつの時代も雄藩の決断によるものだった。
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ウィキペディア
雄藩(ゆうはん)とは、江戸時代の日本における勢力の強い藩のこと。経済力や政治力のある有力藩に対する呼称である。
出典: 雄藩 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0