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小藩

しょうはん
名詞
1
標準
small han
文例 · 用例
奈良県下の郡山はわけて昔から金魚飼育の盛んな土地で、それは小藩の関係から貧しい藩士の収入を補わせるため、藩士だけに金魚飼育の特権を与えて、保護|奨励したためであった。
岡本かの子 金魚撩乱 青空文庫
明治二年四月、岩倉|具視宛の書簡に、「即今、内外の大難、危急存亡の秋切迫すること間髪を容れず、抑々昨年来一時の平和の形をなすと雖も、大小藩主|各狐疑を抱き、天下人心|恟々然として、その乱れること百万の兵戈動くより恐るべし……」 と喝破してゐる。
菊池寛 二千六百年史抄 青空文庫
父の父、すなわち私たちの祖父に当たる人は、薩摩の中の小藩の士で、島津家から見れば陪臣であったが、その小藩に起こったお家騒動に捲き込まれて、琉球のあるところへ遠島された。
有島武郎 私の父と母 青空文庫
はかま大小藩士体のぐあい、のどをやられているぐあい、それに刻限のぐあいもよく似てはいますがね、まさしくこいつあにせ者ですよ。
のろいのわら人形 右門捕物帖 青空文庫
2 石高はわずか三万石の小藩ではありましたが、さすがは天下の執権松平伊豆守の居城だけあって、とわに栄える松の緑は夜目にもそれと青み、水は満々と外濠内濠の兵備の深さを示して、下馬門、二の門、内の門と見付け見付けの張り番もきびしく、内外ともに水ももらさぬ厳重な警備でした。
血染めの手形 右門捕物帖 青空文庫
わずか二万石の小藩ではござりまするが、武道はいたって盛ん、兄も志をいだいてこの江戸へ参り、伊東一刀流の流れをくんだ貫心一刀流を編み出し、にしきを飾って国へ帰る途中、小田原の宿はずれで、なにものかの手にかかり、あえないご最期をとげたのでござります。
やまがら美人影絵 右門捕物帖 青空文庫
小藩の今尾では、不意の官軍におどろいて、家老が城下の入口まで出迎えた。
菊池寛 乱世 青空文庫
金二駄と言へば一万二千両ですから、小藩の京極家では指をくはへて引つ込むよりほかには仕方があるまいといふ腹なのでした。
薄田泣菫 利休と遠州 青空文庫
作例 · 標準
江戸時代、多くの小藩が、幕府の統制下に置かれていた。
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彼は、かつて小藩の領主だった家系の末裔だ。
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その地域は、かつては小藩であったが、今は大都市の一部となっている。
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