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漁民

ぎょみん
名詞頻度ランク #20991 · 青空 74
1
標準
fishermen
文例 · 用例
津々浦々に海の幸をすなどる漁民や港から港を追う水夫船頭らもまた季節ことに日々の天候に対して敏感な観察者であり予報者でもある。
寺田寅彦 日本人の自然観 青空文庫
それで、生活に追われる漁民自身は自覚的には海の自然を解説することはしないとしても、彼らを通して海の自然が国民の大多数の自然観の中に浸潤しつつ日本人固有の海洋観を作り上げたものであろう。
寺田寅彦 日本人の自然観 青空文庫
自己の功名の犠牲として、罪のない藤戸の漁民を惨殺した佐々木盛綱は、忠勇なる鎌倉武士の一人として歴史家に讃美されている。
岡本綺堂 磯部の若葉 青空文庫
公子 可、その金銀を散らし、施し、棄て、蔵を毀ち、家を焼いて、もとの破蓑一領、網一具の漁民となって、娘の命乞をすれば可かった。
泉鏡花 海神別荘 青空文庫
果して、そのあとから正直な五島、神之浦の漁民たちが海岸にコンナ荷物が棄ててありましたと云って、夥しい羅紗や宝石の荷を船に積んで奉行所へ届出たというので長崎中の大評判になった。
夢野久作 名娼満月 青空文庫
兎に角ロフオツデン沿岸の漁民は沢山ありますが、只今申した島々の間で、極まつて漁をするものは、わたくし共三人きやうだいの外にはございませんでした。
A DESCENT INTO THE MAELSTROM うづしほ 青空文庫
この所の漁民にあの日を覚えてゐないものはございますまい。
A DESCENT INTO THE MAELSTROM うづしほ 青空文庫
海が幾日も暴れて、山中の食料がつきた場合には、対岸の牡鹿半島にむかって合図の鐘を撞くと、半島の南端、鮎川村の忠実なる漁民は、いかなる暴風雨の日でも約二十八丁の山雉の渡しを乗っ切って、必ず救助の船を寄せることになっている。
岡本綺堂 綺堂むかし語り 青空文庫