奮激
ふんげき
名詞動詞-サ変
標準
rouse
文例 · 用例
瀕死の父の枕元で、父の名を絶叫したあの時の悲惨な声が、いつでも自分の耳朶を撃って、自分を奮激させて来たではないか。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
即ち頽廢の意趣感情を含めるものを目睹耳聞する場合には、同じく頽廢的になり、奮激緊張の意趣感情を含めるものを睹聞する場合には、同じく奮激緊張せんとするのであり、幽玄の作品や樂曲に接しては、又同じく幽玄の心緒を動かされ、輕佻淫靡の作品や樂曲に接しては、又同じく輕佻淫靡の心を唆り立てられるのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
個人絶対主義の大ニイチエも、普仏戦争に際しては奮激禁ぜず、栄誉あるバアゼルの大学講座を捨てゝ普軍のために一看護卒たるを辞せざりき、あゝ今の時に於て、彼を解する者に非ざれば、又吾人の真情を解せざる可く候。
— 石川啄木 『渋民村より』 青空文庫
階級といい習慣といい社会道徳という、我が作れる縄に縛られ、我が作れる狭き獄室に惰眠を貪る徒輩は、ここにおいて狼狽し、奮激し、あらん限りの手段をもって、血眼になって、我が勇敢なる侵略者を迫害する。
— 石川啄木 『初めて見たる小樽』 青空文庫
山田は奮激の交っているそうした談話に興味を持たなかった。
— 田中貢太郎 『雨夜続志』 青空文庫
即ち頽廃傾向の作品を観たり聞いたりした場合には、同じく頽廃的になり、奮激緊張傾向の作品を観たり聞いたりする場合には、同じく奮激緊張するのであり、幽玄の作品や楽曲に接しては、又同じく幽玄の心を動かされ、軽薄淫靡の作品や楽曲に接しては、また同じく軽薄淫靡の心を唆立てられるのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
我部屋へ戻りてから、始めて、後馳に憤然となッて「一生お嫁になんぞ行くもんか」と奮激した。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
児童を型にはめ、卑屈にさせ、抑圧と搾取とを準備する現在の小学教育はドグマの所産であると奮激し「おれはもっと……して……ぞ!
— ――「亀のチャーリー」「幼き合唱」「樹のない村」―― 『一連の非プロレタリア的作品』 青空文庫
作例 · 標準
監督の熱い言葉に、選手たちは奮激し、勝利への意欲を高めた。
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偉人の生涯に触れ、若者たちは奮激して自己研鑽に励んだ。
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彼の勇気ある行動に、多くの人々が奮激した。
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