漆黒
しっこく
名詞-の形容詞名詞頻度ランク #25005 · 青空 231 例
標準
jet-black
文例 · 用例
ある時たまたま逢った同窓と対話していた時に、その人の背後の窓から来る強い光線が頭髪に映っているのを注意して見ると、漆黒な色の上に浮ぶ紫色の表面色が或るアニリン染料を思い出させたりした。
— 寺田寅彦 『厄年と etc.』 青空文庫
そのうちのある人は若々しい色艶と漆黒の毛髪の持主で、女のようなやさしい声で永々と陳述した。
— 寺田寅彦 『議会の印象』 青空文庫
並みはずれに大きな頭蓋骨の中にはまだ燃え切らない脳髄が漆黒なアスファルトのような色をして縮み上がっていた。
— 寺田寅彦 『B教授の死』 青空文庫
二 圧搾空気の鉄管にくゝりつけた電球が薄ぼんやりと漆黒の坑内を照している。
— 黒島傳治 『土鼠と落盤』 青空文庫
伊藤痴遊であったかと思う、若いのに漆黒の頬髯をはやした新講談師が、維新時代の実歴談を話して聞かせているうちに、偶然自分と同姓の人物の話が出て来た。
— 寺田寅彦 『銀座アルプス』 青空文庫
祖母も母も姉も伯母もみんな口をあいて笑うと赤いくちびるの奥に黒耀石を刻んだように漆黒な歯並みが現われた。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
前方の森がいやにひっそりして、漆黒に見えて、そのてっぺんから一むれの小鳥が一つまみの胡麻粒を空中に投げたように、音もなく飛び立ちました。
— 太宰治 『トカトントン』 青空文庫
頭はいがぐりであったが、そのかわりに立派な漆黒なあごひげは教頭のそれよりも立派であった。
— 寺田寅彦 『蓄音機』 青空文庫
作例 · 標準
漆黒の闇夜に、遠くで街の灯りが見えた。
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彼女は、艶やかな漆黒の髪を一つに束ねていた。
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その絵画は、漆黒の背景に浮かび上がる鮮やかな色彩が印象的だ。
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