揺動
ようどう
名詞動詞-サ変動詞-他動詞動詞-自動詞
標準
titubation
文例 · 用例
次には火薬の燃焼がはじまって小さな炎が牡丹の花弁のように放出され、その反動で全体は振り子のように揺動する。
— 寺田寅彦 『備忘録』 青空文庫
……トこの奇異なる珍客を迎うるか、不可思議の獲ものに競うか、静なる池の面に、眠れる魚のごとく縦横に横わった、樹の枝々の影は、尾鰭を跳ねて、幾千ともなく、一時に皆揺動いた。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
小さな通船は、胸の悩みに、身もだえするままに揺動いて、萎れつつ、乱れつつ、根を絶えた小船の花の面影は、昼の空とは世をかえて、皓々として雫する月の露吸う力もない。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
不思議に思って、蝶々がする風情に、手で羽のごとく手巾を揺動かすと、一|寸ばかり襖が……開……い……た。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
とはたはたと廂の幕が揺動いて、そのなぐれが、向う三階の蚊帳を煽った、その時、雨を持った風が颯と吹いた。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
女はお雪の肩を揺動かしましたが、何とも不思議な凄い声で、「雪や、苦しいか。
— 泉鏡花 『湯女の魂』 青空文庫
それゆえ、流沙河の水底では、何百かの世界観や形而上学が、けっして他と融和することなく、あるものは穏やかな絶望の歓喜をもって、あるものは底抜けの明るさをもって、あるものは願望はあれど希望なき溜息をもって、揺動く無数の藻草のようにゆらゆらとたゆとうておった。
— 中島敦 『悟浄出世』 青空文庫
灰白色の揺動く幻だけがこの島の主となる日を考えると、妙にうそ寒い気持がして来た。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
作例 · 標準
地震で建物が激しく揺動した。
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船は波に揺動され、乗客は皆船酔いした。
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強い風が吹いて、木の枝が大きく揺動している。
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