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一版

いっぱん
名詞
1
標準
an edition
文例 · 用例
テーブルの上へ、まだ活字が揮発油で濡れているパリ・ミデイの一版を抛り出して、キャフェの蕭条をまづ第一に味わいに来たのは Boulevardier(界隈の人、或は大通漫歩の人と訳すべきか)と呼ばれている巴里の遺物である。
――朝と昼―― 巴里のキャフェ 青空文庫
千七百八十年に独逸で出版されたヤツの第一版なんで、おまけにその見返しの処にぬたくっている持主署名をよく見ますと、どうしてもシルレルとしか読めません。
夢野久作 悪魔祈祷書 青空文庫
……何でもそのゲーテの詩集が出ました千七百八十年の夏でしたか秋でしたかに、詩聖のシルレルが、その第一版を買って読んでいる中に、「コンナ下らない詩集なんかモウ読んでやらないぞ」 てんで地面にタタキ付けた。
夢野久作 悪魔祈祷書 青空文庫
十吉「あんたに早く見せてあげようと思って、夕刊の第一版をゲラ刷の儘持って来たんだ、僕はこの間からあんたが試験をうけたんじゃないかという気がしてたもんだから、一ぺんそれをきこう、きこうと思ってたんだが(清子、黙って新聞を折る)……どうして僕に相談してくれなかったんです?
織田作之助 四つの都 青空文庫
六 夕刊第一版の原稿〆切は正午だった。
織田作之助 青春の逆説 青空文庫
『大英類典』第十一版獅の条を見ると近来獅の性実は卑怯なる由言う人多しとあって、要は人と同じく獅もことごとく勇猛ならず、中には至って臆病な奴もありなんと結論し居る。
虎に関する史話と伝説民俗 十二支考 青空文庫
『エンサイクロペジア・ブリタンニカ』十一版二十四巻に、スタンレイ・アーサー・クック氏が蛇崇拝を論じて、この問題は樹木崇拝の起原発達を論ずると等しく、一項ごとに人間思想史の諸問題を併せ解くを要し、事極めて複雑難渋だと述べ居る。
田原藤太竜宮入りの話 十二支考 青空文庫
『エンサイクロペジア・ブリタンニカ』十一版二十四巻にかかる大海蛇譚の原因は海豚や海鳥や鮫や海狗や海藻が長く続いて順次起伏して浮き游ぐを見誤ったか、また大きな細長い魚や大烏賊を誤り観たか、過去世に盛えた大爬虫プレシオサウルスの残党が今も遠洋に潜み居るだろうと論じ居る。
田原藤太竜宮入りの話 十二支考 青空文庫
作例 · 標準
記念すべき一版目の書籍には、著者が一冊ずつ丁寧に書いた直筆のサインが入れられていた。
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重版が決まったが、一版の内容に含まれていた細かい誤植はすべて二版で修正される予定だ。
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図書館の地下書庫の奥深くに、数百年前に手作業で刷られた貴重な一版の古書が保管されていた。
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