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一斑

いっぱん
名詞
1
標準
single part (of a whole)
文例 · 用例
しかし彼自身の筆によらない限りその一斑をも窺う事はおそらく不可能な事に相違ない。
寺田寅彦 アインシュタイン 青空文庫
あの必要以上に大規模と見える市街市街の設計でも一斑を知ることか出来るが、米国風の大農具を用いて片っ端からあの未開の土地を開いて行こうとした跡は、私の学生時分にさえ所在に窺い知ることが出来た。
有島武郎 北海道に就いての印象 青空文庫
私はその責任の全部を、この弘前市に負はせようとは思はないが、しかし、その責任の一斑は弘前市に引受けていただきたいと思つてゐる。
太宰治 津軽 青空文庫
裁判所長の俸給………………………………五〇〇弗政務長官の俸給………………………………四一五弗警察署長(瑞典人)の俸給…………………一四〇弗裁判所長秘書官の俸給………………………一〇〇弗サモア王ラウペパの俸給………………………九五弗 一斑推して全豹を知るべし。
中島敦 光と風と夢 青空文庫
この他に熊野参詣の街道にただ一つむかしの熊野の景色の一斑を留めたる大瀬の官林も、前年村民本宮に由緒ありと称する者に下げ戻されたり。
南方熊楠 神社合祀に関する意見 青空文庫
しかしこの人物を描いて観るものを南画風にホロリとさせる桂月氏をもつて、或は氏の人間観の一斑を窺ひ知ることができるとしても、それを以て全部とは即断できない、それよりも点景人物によつて人間観を知り、その他の残されたもので自然観を知らなければならない。
美術論・画論 小熊秀雄全集−19− 青空文庫
「さやうな事はついに存じませんですが」「はて、さうとばかり思うてをりましたに」 容儀人の娘とは見えず、妻とも見えず、しかも絢粲しう装飾れる様は色を売る儔にやと疑はれざるにはあらねど、言辞行儀の端々自らさにもあらざる、畢竟これ何者と、鴫沢は容易にその一斑をも推し得ざるなりけり。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
だが昨年三月号竜の話の末文に大分メートル高く約束をしたから、今更黙ってもおれず、ざっと次のごとく事項を分け列ねた各題目の下に蛇についての諸国の民俗と伝説の一斑を書き集めよう、竜の話に出た事なるべくまた言わぬ故|双参せて欲しい。
蛇に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫
作例 · 標準
彼の書いた短いコラムを読めば、その膨大な知識の全容ではなくとも、一斑を窺い知ることができる。
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この展示室にある数点のスケッチだけでも、巨匠が抱いていた独創的な世界観の一斑が示されている。
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都会の喧騒から離れたこの集落の静かな暮らしに、失われつつある日本の伝統の一斑を見た。
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