垣根
かきね
名詞頻度ランク #17975 · 青空 1512 例
標準
hedge
文例 · 用例
からたちの垣根萩原朔太郎からたちの垣根の中に女のはしやぐ聲のする夕餉の葱のにほひする灯ともしごろからたちの垣根を過ぐる侘しさよ。
— 萩原朔太郎 『からたちの垣根』 青空文庫
春雨や同車の君がさざめ言白梅や誰が昔より垣の外妹が垣根|三味線草の花|咲ぬ恋さまざま願の糸も白きより二人してむすべば濁る清水かな 蕪村の句の特異性は、色彩の調子が明るく、絵具が生々しており、光が強烈であることである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
白梅や誰が昔より垣の外 昔、恋多き少年の日に、白梅の咲く垣根の外で、誰れかが自分を待っているような感じがした。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
そして今でもなお、その同じ垣根の外で、昔ながらに自分を待っている恋人があり、誰れかがいるような気がするという意味である。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
妹が垣根|三味線草の花咲きぬ 万葉集の恋歌にあるような、可憐で素朴な俳句である。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
前掲の「妹が垣根」や「白梅や」等の句と対比して鑑賞する時、こうした蕪村俳句の共通する抒情味がよく解るのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
この事は、彼の孤独な伝記に照して見ても肯けるし、前に評釈した「白梅や誰が昔より垣の外」や「妹が垣根|三味線草の花咲きぬ」やを見ても、一層|明瞭に理解され得るところであろう。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
しかしおそらく彼の場合は、恋愛においてもその詩と同じく、愛人の姿に母の追懐をイメージして、支那の古い音楽が聞えて来る、「琴心挑美人」の郷愁から妹が垣根|三味線草の花咲きぬ の淡く悲しい恋をリリカルしたにちがいない。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
作例 · 標準
春になると、庭の垣根に植えられたツツジが一斉に鮮やかな花を咲かせ、通り行く人の目を楽しませてくれる。
隣家との境界にある垣根が伸び放題になっていたので、週末を利用して丁寧に剪定作業を行った。
部署間の垣根を取り払い、風通しの良い組織文化を築くことが、イノベーション創出には不可欠だ。
近年はデジタル化の影響により、出版と放送、ITといった業種間の垣根が急速に低くなってきている。
標準
border
作例 · 標準
庭を囲むクチナシの垣根が、初夏の訪れとともに白い花を咲かせ、辺りに甘い香りを漂わせている。
部署の垣根を越えたプロジェクトチームを結成し、各専門分野の知見を融合させることで、画期的な新製品の開発に成功した。
インターネットの普及により、プロとアマチュアの垣根は曖昧になり、誰もが世界に向けて情報を発信できる時代が到来した。
「そんなに垣根を作らないで、もっと気楽に話そうよ」と彼女は明るく笑って、緊張していた私の心をほぐしてくれた。